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映画不条理劇界の新星!ヨルゴス・ランティモス監督作だから期待が高まる

The Killing of a Sacred Deer / 2021年
鑑賞:2019.01.05、公開:2020.04.03
監督:ヨルゴス・ランティモス、脚本:エフティミス・フィリッポウ、ヨルゴス・ランティモス

監督の前作「ロブスター」が個人的に好きなジャンルの不条理ものであまりにも面白かったので今作も鑑賞。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ネタバレアリ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

 「ロブスター」のおとぼけ風味から一転、今回は怖めだけど、独特の世界観は健在で面白かった。設定は普通な現実の世界で特殊な設定とかはなし。
内容についてはさっぱり分からない。ひょっとして例の聖書が題材ものかな?
裕福で幸福な家族に訪れる不穏な悪意が恐ろしい。内容は完全にホラーだけど、緊張感を出さない流れがまたなんとも言えず不安になる。
聖なる鹿とは誰(もしくは何)だったのかなど、理解の及ばないところも多くて鑑賞後も色々と楽しめそう。

 役者も皆さんとても魅力的。特に異質な子供のバリー・コーガンが凄い。誰れかと思ったら、ダンケルクのあの子だ。不安がすぎる存在感。
父親役のコリン・ファレルもますますいい感じ。お母さん役はやけにビックなニコール・キッドマン。美人が放浪されてゆく様というのが何とも……
子供たちの可愛さがバッチリ。

発想はあの鉄砲を構えてクルクル回るシーンだろうか。あれをやりたかったんじゃないかしら。
滑稽さが辛く恐ろしい。

wikiによると題材はギリシア悲劇のエウリピデスさんの『アウリスのイピゲネイア』という作品らしい。
これは、欧米では基礎教養なのかな? ギリシャ出身のヨルゴスさんには昔話のようなものなのか。

ヨルゴス・ランティモス監督作の感想他にもあります


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