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加害者心理 私の体験(5)私が罪悪感を初めて抱いたとき

あの頃の私は

Yちゃんが喜ぶことであれば

なにをしても「正義」になる

という価値観で行動していた



だから

そんな当時の私にとって

Zちゃんがどんな気持ちなるかなど

考える必要もないことだった


Zちゃんが嫌がることをすればするほど

Yちゃんが喜ぶ

すると

Yちゃんが私のことを褒めてくれる


私はそれだけで満足だった


つまり

私にとって

Zちゃんをいじめることは

私がYちゃんからの褒め言葉をもらうための手段のひとつでしかなかった


だから

当時の私にとって

Zちゃんは「人間」というより「道具」だった


一緒に悲しみや喜びを共有する「人間」ではなく

大好きな人を喜ばせるために利用する「道具」


それが

当時の私がZちゃんに抱いていた認識だった


それなのに


Zちゃんを駅に置いてきぼりにした次の日


Zちゃんは目を真っ赤にして涙を流しながら


「どうして」


と聞いてきた


そして


「待ってたのに」


とも言ってきた



そのとき私は初めて


自分がいままでZちゃんのことを「道具」としてしか見ていなかったこと

Zちゃんの「人間」としての大切な部分を大きく傷つけてしまったことに気づいた


「人間」らしさが欠けていたのは

Zちゃんではなく

私たちの方だった

この記事は2015年12月14日に下記のサイトで投稿した記事の転載です
https://izimedarake.hatenablog.com/entry/20151214


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