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20200930 ちょっと短めに・・・

今日はなんだか疲れたのでさらっと振り返りします。
ちょっと体だるいのはちと心配。
(※写真はドイツフランクフルトのトラムです)

午前

【朝カンファ】
・今朝は週一回の全体カンファでした。全体カンファは報告・相談・共有症例を全体で振り返っています。今日は3例後期研修医症例の振り返りでした。

・1例目は急性硬膜下血腫。学びポイントとして、”慢性”硬膜下血腫と診断するのって意外と難しい。血腫内に高吸収域があるかどうかは大事なポイント。更に、ニボー形成している場合には少し時間が経っているかもしれないあたりがポイントでしょうか。

・2例目は腎動脈解離からの腎梗塞症例。外傷なし、血管内手技なし、腹部大動脈解離なしで、いわゆる特発性腎動脈解離(Spontaneous Renal Artery Dissection:SRAD)でした。1944年に最初に報告され、以降200例ほどの症例報告があるようですが、25%は剖検時に診断されたとされ、診断そのものがかなり難しく、診断エラーが起きやすい様です。

・3例目は髄膜刺激症状を認めた頭痛で最終診断は脳脊髄液減少症。なかなかふわっとした鑑別疾患ですが、病歴はある意味特徴的ですので、やはり座位で悪化し仰臥位で改善する病歴をしっかり取ることにつきると思います。ただし、今回もそうですが、髄膜刺激症状が出ることもあれば、雷鳴頭痛を起こすこともあります。

【午前回診・新入院】
・とりあえず、久々に後期研修医と一緒にラウンド・・・の前に、新入院が入りました。肺炎症例で、抗菌薬の相談受けるもグラム染色してないっす!みたいな感じだったので、「じゃあ染めよう!」ということになり、細菌検査室へ。

・当院の細菌検査室ではグラム染色はつけ置き式でして・・・。これ最初に見たときは衝撃だったなあ。今となってはかなりやりやすいんですが・・・そんなとこ他にもありますかねえ?

・グラム染色はひとまず、自分たちでやりつつ、技師さんの答え合わせが大事ですね。是非、仲良くなって色々教えてもらいましょう。

午後

【昼カンファ】
・本日は黄色ブドウ球菌菌血症によってDKAを発症した症例。全身性膿瘍の発見が遅れた原因についてディスカッション。血液培養フォローは重要なんですが、1セットのみ陰性みたいな断続的陽性はよくあるので、1セットのみ陰性で改善とは捉えないようにしましょうと。

・先に造影CTをとってしまったこと、感染巣が一つ見つかった時に、それ以上を見つけに行くことをやめたことなどは要因かなあと。ある意味での早期閉鎖(early closure)でしょうね。

【病棟カンファ】
・久々に病棟で多職種カンファ。病棟看護師、在宅支援看護師、作業療法士、薬剤師、後期研修医、MSW、医療クラーク。ちょっと客観的に俯瞰してみてましたけど、みんなよくしゃべるなあ〜と。そして、有機的に繋がりながら、それぞれ伝えたいことを伝えて、なんか色々決まっていく・・・結構アーティスティックな印象でした。

・思惑が色々飛び交うのだけれど、なんか自然と着地していく感じが面白かったです。これ、ちょっと色々試してみたいです。


ということで、本日終了〜。


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