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「謎の転校生」を思い出す朝ドラ

ずいぶん前に「謎の転校生」というテレビドラマがあった。とても人気のある番組だった。

今朝の朝ドラで主人公の娘が転校先の学校で「友達がいない」と言った。学校を代わるという作業は、小さな子供にとって大きな仕事だ。

私は一度も転校をしたことがない。わが故郷は田舎ながら地方電力会社や旧公的電話局など、転勤族が多かった。

新しく転校生が来るたびに「大変そうだな」と思っていた。しかも3年から5年置きに転校繰り返すので、慌ただしいことこの上ない。

新しい環境に慣れたと思ったら、また転校の準備だ。「自分にはできない」と思い、彼ら彼女らを尊敬の眼差しで見つめたものだ。

転校生は、さっと周りの空気を読み、フィットインしなければならない。観察を常に怠らず、力関係を鑑み、自分の居場所を見つけなければならない。

思ったことを何も考えず発言することは控え、脳内で二度咀嚼したのち、ようやく口を開く。

何よりまず心を許してくれる友を一番に探さねばならない。その友人を突破口に、友好関係を拡げて行くのだ。

従って政治的な動きに長けていなければならない。小学生の私には「スゴイ」のひと言しか言葉がなかった。

「謎の転校生」は転校してきた少年が超能力を駆使して活躍するドラマだった。ドラマが流行っていた当時、全国の転校生たちは「あいつ(あのこ)も何か仕出かすんじゃなかろうか?」と訝られてはいなかったろうか?

そんなことが気になる朝ドラ受けの私😅

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