見出し画像

大人になっちゃった

昨日ふと思い立って、シルバニアファミリーの人形のシリーズが今どれくらい増えているのか調べてみた。
なんと今ではペンギンやハリネズミやパンダもいる。私が小学生だったころと比べて格段に増えていた。

当時、クリスマスプレゼントでシルバニアファミリーの人形とおうちをサンタさんにもらった。それが私のシルバニアデビューだった。

それから私はシルバニアファミリーにハマり、よく母とイオンに行ってはおもちゃ売り場でシルバニアファミリーの家具や人形を見た。家では一人、家具のカタログを真剣に見たりしていた。
あのおもちゃはかなり精巧な作りをしている。その分、大きさに対して値段が高かった。しかし家具や人形のバリエーションが多いせいで、どんどん新しいものが欲しくなってしまうところが、あのシリーズのうまいところだ。
私は子供ながらに、母はこんなもの買いたくはないんだろうな、おもちゃ売り場を早く離れたいと思っているんだろうな、なんて察してしまって、ろくにおねだりもできなかった(と記憶している)。

そんな思い出の底に沈んでいたシルバニアファミリーだが、久しぶりに見るとやはりそそられた。もともと私はああいう作りの細かいミニチュアが好きなのだ。

しかもアマゾンで見てみたら、なんとシルバニアファミリーの人形が安売りされてしまっていた。

シルバニアファミリーの人形って、割引価格になることあるんだ…
子供のころの夢が壊れた気がした。

数あるファミリーの中でも私は特にコアラファミリーが好きだと思った。
そして幸運なことに、コアラファミリーは他のファミリーよりも安かった。
シルバニアファミリーの世界にも確かに格差が存在してしまっていた。

それを私は少し考えた末に、ポチったのである。

子供のころファミリーをセットで買ってもらえるなんてありえないことだったのに、いとも簡単に約1700円でポチってしまった。

その値段で買える幸せを、今は簡単に手に入れてしまう。
そのせいで自分が今本当に欲しいと思うものの値段が数千円単位から数万円に上がってきていることに気づいた。
もう数万円出さないと、子供時代の私がシルバニアファミリーで感動できたほどの喜びを手に入れられない。

そんな自分の変化に気づいてしまったとき、ああ私も大人になったんだなあ、なってしまったんだなあと感じた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?