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デジタル終活の話

父親(享年93歳)の葬儀のために故郷の来た帰り道のホテルで、ふと思ったことを書きます。
「デジタル終活」と言っても、流行りの「終活ノート」をパソコンやクラウドサービルでデジタル的にの残すというような話ではありません。
長い間パソコン使っていると、いろいいろと整理にしたいものあるというお話です。

メーリングリストの登録解除

最初の話はメーリングリスト登録解除です。同じメールアドレスを使っていると広告メールが沢山届くと思います。画像入りでレイアウトの綺麗なものや、昔ぽく読みにくいものなど、さまざまです。そのほとんどは、受信してすぐに無意識に押される削除ボタンで消えていきます。ある日、削除ボタンの連打で大事なメールを削除してしまいました。この瞬間に無意識でメールの削除に時間を取られていることに気づいたのです。間違って大事なメールを削除しないように注意深く削除したら、もっと時間がかかります。そこで不要なメーリングリストの登録を解除しようと思いメールが来るたびにメールの文面から登録解除の方法を探して解除することを始めました。登録解除の方法はメールの文面の最後のほうに小さく書かれています。HTMLメールならリンクになっています。登録解除のリンク先は3つのタイプに分類できるように思います。

  • リンクをクリックで一発解除

  • 表示されるサイトでメールアドレスを入力してから解除

  • 表示されるサイトにログインしてから解除

最初の一発解除が一番親切で好きです。2つ目のメールアドレス入力パターンも、それほど面倒ではありません。
厄介なのがログインしてから解除です。ログインした後、またまた、わかりにくい場所にある解除の方法を探すことになります。海外企業のメーリングリストは、2番目までの簡単パターンが多いようです。日本の場合は、厄介なログインパターンが多いように思います。表示が古ぽいものは、ほとんど、このパターンのような気がします。いつ登録したかわからないメーリングリストがログインパターンだと、かなり面倒です。ログインするパスワードを覚えていないものが沢山あります。ユーザーIDすら覚えていないのもあります。ここで使っている可能性のあるユーザーIDやパスワードを入力するのは、かなり危険な気がしました。他で使っているIDやパスワードを入力すると盗まれてしまうかもしれないのです。そこで、こういう場合は、「パスワードを忘れた人へ」のリンクを利用することしました。より面倒なことが増えましたが、安全第一です。「パスワードを忘れた人へ」のリンクが、昔ながらのパスワードの再発行ならよいのですが、本人確認のために飼っていたペットの名前を聞かれたり、二段階認証にSMSを使うから新たに携帯番号入力が必要とになってくると、「助けて!」と叫びたくなります。子供のころからペットは沢山飼っていて、助手の猫さんだって4代目なのです。サービスを使わないからメーリングリストの登録を解除するのに、さらに携帯の番号まで教えたくないです。
メーリングリストの登録を解除するときに、登録を解除する情報の種類を聞かれる場合があります。5種類ぐらいならよいですが、たくさんあるとチェックするのが大変です。全部という選択肢を最初につけてくれたら好印象ですが、私は冷酷なので迷わず「全部」を選択します。解除する理由を聞かれる場合もあります。そんなこと聞いて皆んなが「サービスに興味がない」と答えても、嫌な気持ちにならないのかなと思ってしまいます。
いろいろやって登録解除が成功したら、その画面に、解除までに時間がかかって、その間メールが継続して送信されることがあるということが書かれていることが多いです。長い期間が書いてあった場合もあります。いったいどういう仕組みで解除されるのか心配になってきます。まさか、解除の受付リストみてを人力でメーリングリストの送信システムから削除しいることはないと思いますが?何回か登録解除を行ったところもありますが、1ヶ月ぐらいで受信するメールの量が、かなり減ったような気がします。中には、強敵がいて、未だに解除の方法がわからないものもあります。
このメーリングリストの登録解除をする時に最も注意しているのが、たまに紛れ込んでいる偽メールのリンクをクリックしないことです。本物かどうか細心の注意が必要です。
興味を持った新しいサービスを利用すると受信するメーリングリストのメールが増えます。それも不要なら解除の作業をしなければなりません。

何だか無意識に、削除をクリックしていた方が楽だったような気がしてきました。

不要なアプリの削除

パソコンやスマホを長く使っていると使っていないアプリが、どんどん増えていきます。自分が必要だと思ってインストールしたアプリなら不要になった時に自分の意思で削除すればよいのですが、

  • 最初から入っているアプリ

  • 何かのアプリをいれると勝手に追加されたアプリ

は、厄介です。削除してよいのか、判断が難しいものが多々あります。Macやスマホの場合は、それほどひどくないですがWindowsは悲惨なように思います。
メーカー製のPCだと最初から、そのメーカーの独自アプリの他、いろんな会社のアプリが沢山入っています。無料でお試しとかです。フリーのソフトの機能が必要でインストールした時も広告のために何だかわからないアプリが自動で追加されてしまうことがあります。気にせずに必要なソフトだけ使えればよいのですが、パソコンの動作が遅なったり、スマホの画面がアプリでいっぱいになったりすると気になって整理したくなります。
スマホやMacは、比較楽に整理できますが、Windows パソコンのアプリ一覧を開くと、自分でいれた覚えのない何だかわからないアプリが満載でウンザリします。
気長に整理するか諦めるか迷っています。

不要なパスワード、証明書

Macには、キーチェーンアクセスというパスワード、秘密鍵、証明書を管理するためのツールがあります。Macを長い間使っていると、これで管理しているリストも増えていきます。この中にも古くて不要なゴミが沢山あります。不要なゴミの元は

  • アプリが自動で作成するパスワードや証明書

  • サイトにログインした時に自動保存されるユーザーID/パスワード

  • Wifiに接続した時のSSID/パスワード

です。スマホやWindows PCにも、同じように溜まっているのだと思います。
この3日間、待っている時間が長くあったので今これを書いているMacのキーチェーンアクセスの不要なゴミを削除してみました。7年ぐらいのゴミです。そうすると、この時期に、このホテルに泊まったとか、この試験サーバーやMacは、既に廃棄済みとか、このサービスも既に利用していないとか、いろいろ思いまします。
整理してもMacの動作には何なにも影響はありませんが、登録されているリストが短くなると、変な達成感があります。

葬儀場と今いるホテルの無料Wifiのパスワードが追加されたのは、一つの思い出なのかもしれません。昔泊まったホテルのWifiも消さなきゃ良かったと後悔しました。

終わりに

他にも、メールアプリには、ローカルにアーカイブした何万通もの過去メールが見返されることもなく残っていました。これも、待ち時間に消しました。パソコンを長く使っていると他にも写真や昔のソースコードなどいろいろなものが溜まっていきます。
時間ができた時に整理すると、昔の思い出がよみがえるかもしれません。



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