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熱量という「感覚」をデザインする

昨日Hiroko Tatematsuさんに話を伺って、とても刺激を受けた小売業界の革命児に「b8ta」がある。

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この企業の特徴は以下の点だ。

・イノベーティブな商品を発見し、体験する場を提供
・実店舗のサブスクリプションモデル
・体験の熱量を、RetailNext社のシステムにより体験価値を計測
・熱量という感覚的なモノを定量化

withコロナ以降、店舗にはその場所ならではの価値が求められ、「体験の場」として再定義されるという見方が多い。

最近オープンしたIKEA原宿のケースを見てみても、郊外型の店舗をそのまま原宿に持ってくるのではなく、原宿という場所、そこに集う人を踏まえ、在庫を抱えず、訪れる人がワクワクするようなストーリーを店舗に導入しており、その取り組みが注目を集めている。

b8taでは、RetailNext社のカメラとシステムを活用し、ユーザーが店舗をどのように回遊し、何割の方が購入したのか、または、購入しなかったのか、どのエリアに興味を持たれたのか、等を把握し、出店企業にフィードバックすることで、活力ある場を提供していく流れを作っている。「イノベーティブな商品を発見し、体験する場」というコンセプトを、データによって強固なものとし、ブランドを強化していく、一連のエコシステムができている。

店舗という場は、当然ながら、立地同様、その場の面積も重要な要素であり、そのエリアを最大限熱量のある場にすることが結果につながってくる。フロアの中で、体験の熱量に偏りがあること、それは機会損失につながり、把握、改善することに価値があるわけだ。

「感覚」の計測がもたらすもの

熱量というのはどうしても感覚になりがちで計りづらい。

結果的にSNSでの反響数や、店舗の売り上げという、お決まりの指標で判断されているのがエージェンシーから見える視界だ。ただし、SNSでの反響数や、店舗の売り上げ、これで測れるのは、店舗全体での結果であり、店舗というエリアの中で細かくストーリーを検証すると、店舗の潜在力をさらに引き出せ、店舗で提供できる世界がさらに広がってくるはずだ。

withコロナ以降、店舗に必要なのは一時的な施策ではなく、ブランドとユーザーを紡ぐ継続的なストーリーであり、今まで以上にクリエイティブな発想が必要になってくる。

「熱量という感覚的なモノを定量化できること」

この裏側を探ると「消費者と企業の感覚をデザインする」、そうした世界が見えてくる。

クリエイティブに関わる人々は、表現で心を動かすことには慣れている。そのノウハウを、一つ抽象度を上げて「体験で文脈を紡ぐ」という視点に立てば、クリエイティブやテクノロジーを通じて、人々に温もりを提供できるだろう。

b8taやRetailNext社の取り組みから、このような気づきを得ることができた。ダイナミックな時代になってきた :)

Photo by Alexander Sinn on Unsplash

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Dentsu Isobar: Creative Director / Visualist / Media Artist web: https://www.twist-cube.com/vj/ instagram: https://instagram.com/twistcube/
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