【Jリーグ第8節レビュー】浦和vs清水 認知と判断の不足

ponte_yukke

今回もレビューコンセプトは全体の流れを軸に書きたいと思います。

試合結果

試合結果は1-1の引き分け。
86分に失点をしたので、とてももったいない、という感想がなにより先に来ます。クリーンシートであることはあまりこだわりはないですが、清水がかなり圧力をかけてきた攻撃を我慢して耐えきった末のこの失点はなかなか痛いです。

決勝点のクロスを上げた清水の中村慶太選手は、前の仕事場にいた習志野高校出身の子が、小か中の時に同じチームでサッカーしてた、という話を聞いていたのでより憎たらしいというのはとてもいらない情報です。

ゴール動画

ちょっと自分で見直したときに便利なので、残ってる限り公式のゴール動画を貼っておきます。
【浦和】56分 レオナルド

【清水】86分 ヴァウド

全体的な感想

【浦和】

前半の途中からハイペースでくる清水を丁寧に受け切って後半で戦おうとしていたと思われます。あまり精度が高いパスや攻撃ではなかったのもありますが、受ける狙いとうまくハマり、そこまで危なげはない展開で進められていました。
後半もおそらく狙い通りだと思いますが、相手のペースダウンも相まって、複数の選手で連動性のあるプレスをかけて相手のパスミスを誘いながらボール奪取が非常に機能していたと思います。

・攻撃
清水のCBが全然真ん中から動かなかったんですが、それでも中央突破でごり押そうとしていたので、とにかく壁に引っかかりまくる。
サイドから崩していくところでも、空いている場所の認知部分が微妙なところがあり、スペースがあるところではなくクロスや無理やりシュートを打つ様が見えました。これは相手としてはあまりにも怖くない。
全体的な動きは連動性があり悪くない、にもかかわらず、最後の認知と判断の部分がいまいちでは取れる点がとれなくなります。
また、ポジティブトランジションのスピードをほぼ一貫してあげない形でやってたので、多分トランジションで無理をしない、が約束としてあったのではないかと。
結構点が取れそうな形はあったので、続けてほしいことはもちろん、認知・判断の精度を上げていってより面白い攻撃を見せてほしいなーと思います。

・守備
連動性のあるプレスはかけられていたものの、アタックをしたときに簡単に入れ替わられたり、飛び込みすぎていてかわされるケースが何度かあったのは、今後を考えると結構厳しい課題。
奪えればチャンス、抜けられたらピンチもしょうがないんですが、多分トーマス・デンと槙野は狙いどころが被ってるみたいなところがありそうなので、能力的な問題ではなくセットとしては難があるかもしれない、という印象でした。
荻原・柴戸の2枚を中盤において、運動量とプレス強度を高くするプランはうまくハマれば相当面白いと思います。
失点シーンのファーサイドはもはや仕方ないところもありますが、コーナーになる直前のプレーでもファーがつかめてなかったので、二連続はちょっとよろしくない。うまく修正されていることを期待したいです。

【清水】

プレスを回避してスペースを作り、そこでボールを受ける狙いが見えますが、無茶な狙いが結構多く、それに伴うところとそもそも伴わない簡単なミスがとても多かった印象が強いです。
これを言うと根本的なところなんですが、清水の狙ってるサッカーをするためには、よりトランジションを早くできてパスの精度が高い選手を揃えないと頭打ちになる時期がすぐに来るんじゃないかなーと。

・攻撃
ストロングサイドにかなり人を集め、数的優位を保持しながらプレスをしてくるタイミングを待ち、かわしながらバイタルやペナルティエリアへの侵入を狙い続ける形が基本だと思われます。
逆サイドにも選手がいましたが、得点シーン以外はパスの優先順位としてもかなり低く、待ってる選手もあまり準備してる様子もなく、なんでいるのかよくわからなかったです。

・守備
かなりCBが中央のレーンからいなくならないようにしている様子があり、横に振っても中央をふさいで壁を作っている様子が見えました。
中央突破とクロス対策としてはかなり機能していて、浦和の攻撃
浦和はあまり狙わなかった（高い位置でボールが奪えなかった）ですが、ネガトラに難がありそうなのでショートや高速カウンターを狙うのが一番の有効な攻撃のように思いました。

おわりに

浦和サポのレビューなので、軽くまとめ的な内容を書いておきますと、ミスが少ない相手、認知・判断がしっかりしている相手とやった時にかなり制圧されそうな不安要素があります。
今季は出る選手で結構色を変えているので一概に結論付けることが難しいチームですが、もう少しサイドからの攻撃のバリエーションが欲しいなと。2人の関係性で崩すのはいいんですが、3人目が全くこないので、結構守りやすそうだな、と・・・

去年までがだいぶ・・・だったので全然悲観してないんですが、より面白く進化していって欲しいなと。

おしまい。

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