見出し画像

逢いたい

逢いたい


もう会わないと決めたのに

10年以上も会っていないのに

最近あなたに逢いたくて仕方がない。


なんとなく
なんとなくだけど
ざわざわする
心が。


もしかしたら
あなたは
その隣の誰かと
一緒になることを決めたの?

私の涙がなぜだか溢れて止まらないのは
あなたが離れていってしまうからかも知れない。


急にこんなところに書き物をしたため始めたのも
何か予感があったからかも知れない。


幸せを願ってる。

そのことは本当だけど。


もしそうだとしたら

私は
唯一あなたと繋がれる可能性があるあの場所から

離れてしまわないといけない。

やっぱり知りたくはない。



どこにもいかないでね。

心の中だけは

時々。

夜中、夢の中で、数分だけでもいいから

あなたと私だけの時間を

ずっと。



私が、あなたと離れた時
命をかけてでもと思うほどに
あなたのそばにいられる方法を
考えていたあの時。

いまもあの感情が蘇ってくる。

あなたといたら
愛が深すぎて 
怖くなる。

自分もあなたも壊してしまいそうなこんな想いは
知らない方が幸せに生きられただろう。
平凡に暮らせていただろう。
あなたに出逢わなければ。

この想いをかかえて
あと何年…
私は生きていかなくちゃならないのだろう。



あなたは私と
一緒に人生の最後を迎えられるんじゃないかと言っていた。


あなたもそんな先のことまで考えていてくれていたのなら

もし、あなたも私と同じ想いでいてくれるのなら

その子とは一緒にならないで。

うそ。
そんなこと頼める立場じゃない。

何度も何度も
そんな言葉を飲み込んできた。


あなたの幸せを願ってる。

この想いは本当。

でも 近くでみることは
やっぱり、できないから
離れて遠くから願ってる。


今もそう

目を閉じたらすぐに2人になれるから

その時間だけは無くさないで。

あなたがいなくなって

遠くで幸せになったって

風の噂でも聞きたくなくて

やっぱり私は

あなたとの唯一の繋がりも絶ってしまわないといけないのかも知れない。


あなたの幸せを願っている。

この想いは本当。

でも、知りたくない、見たくない。


あなたが数年前

あの街からいなくなったと知って

私は大泣きした。

もう何年も会っていないのに

声をあげて泣いた。

もうとっくに、私達は終わっているのに。


もう、私とあなたを繋ぐものは殆どなくて

あなたがどの街に今いて

誰と過ごしているか分からないけれど

あの時一緒になろうと言ってくれたのに

どうしても応えられなくて、

ううん、そんなことを今更思い返してみたところで

どうすることもできない。


今世で想いを残して死にたくないから

いつかあなたにありのままの気持ちを話してみたい。

それでどうこうなるものではないけれど

60になってからでも
70になってからでもいいから。

いつか。

#創作大賞2024
#エッセイ
#忘れられない人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?