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意識がすべての土台を作る

みなさん、『意識する』ということについて考えたことはありますか?

よくスポーツの練習中

『〜を意識しろ!』とか言われることってありますよね?

では、試合中はどうでしょうか?

おそらく、多くの人が試合中は細かいことは意識せずに試合の動きに集中すると思います!

試合中は細かいことを意識する余裕なんてありませんし、意識していたら試合の動きに集中出来ず、パフォーマンスが下がってしまう危険性もあります。

『じゃあ、練習のときから意識なんてしない方がいいんじゃないか?そっちのほうがより実践てきな練習になるんじゃないか?』

こんなことを思う人もいるかと思います。

このようなことを踏まえて、今回は僕が考える意識の使い方について書いていこうと思います!

試合は無意識 練習は意識

試合では、無意識にカラダが動くのが理想の状態だと考えています!

よくトップアスリートのインタビューなどで、聞きます、

『カラダが勝手に動いた』

『試合中は何も考えない』

『本能で動く』

このようなコメントから、選手はいちいちどこを意識して〜〜とは考えていないことがわかります。

試合中に、フォームのことなど考えていては動きに遅れがでます。

レベルの低い戦いではこれでも良いかと思いますが、レベルが上がれば上がるほど一瞬の遅れが勝敗を分けることになります!

だからこそ、試合では無意識にカラダが動くのが理想です!

では意識はどのような時に使うのか?

それは、当たり前ですが練習の時です!

試合では、無意識にカラダが動く!

練習ではしっかりと意識をして動きの質をあげる!

それが大切です!

ただ、練習中の意識にも注意すべき点があります。


競技能力と本質的能力

すべてのパフォーマンスは競技能力と、本質的能力で成り立っています!

競技能力とは、その名のとおり、競技の能力!
つまりハンドボールならハンドボールのテクニックや、戦術遂行能力などのことです!

※今ハンドボールチームをサポートしているのでハンドボールを例に説明します。

本質的能力とは、競技能力を高めるための土台となる身体の操作能力のことです!

この土台がないと競技能力をあげるのは難しくなります。

なにをするにもそうだと思いますが、土台となる基礎が出来ていない選手には、限界が来てしまいます。

たとえば、競技能力があるため、小さい頃からスター選手だった選手が、大きくなるにつれて周りにどんどん抜かされたり、

入部当初は一番上手かったのに、どんどん周りに追いこされてしまう。などという現象も、この本質的能力の低さから起きている可能性が高いと考えています!

このことに、多くの選手が気づいていません。そして、その選手はまた競技の練習を繰り返します。

しかし、どんなに競技練習を繰り返しても、土台である本質的能力は高まりづらいため、問題は解決できません。

そして選手はどうしたら良いのかわからず、迷ってしまうかもしれません。

『それを才能が無かった。。』
という言葉に片付けられてしまうのは、とても、悲しいです。


競技練習では意識できない

なぜ競技練習では、土台となる本質的能力が高まらないのでしょうか?

その答えは、意識にあります。

競技の練習中は、競技に集中するため自分の身体に意識を向けることは難しくなります。

つまり、競技中は、やることが多いため、競技のことしか基本的には考えられません。
身体の使い方などは、意識せず自分が動きたいように動くはずです。それが理想でもあります。

逆に、競技中に身体の使い方を気にしていては、競技のパフォーマンスが下がってしまうのです。それでは、勝てません。


身体に意識を向ける時間

では、いつ身体に意識を向けるのか?

それは、トレーニングの時です!

トレーニングのときは、競技練習のように多くの課題を同時に考える必要がなく、身体に意識を向けることができます。
(もちろん、多くの課題を同時に実行させるようなトレーニングをさせることとありますが、それは目的に応じて変えています)

なので、競技練習とは別の時間に、トレーニングをして、身体に意識を向け、身体の使い方を意識的に覚えるようにします!

まず、意識的に身体の使い方を覚えたら、それが無意識的にできるようになるまで繰り返します!

そして地道な努力を重ねることで、無意識的に求めていた動きができるようになったとき、競技練習中にも、その動きが使えるようになるのです!!

こうして、土台を作り上げることで、選手は自分の限界を作ることなく前に進めるようになるはずです!

ただ、問題はまだあります。。


時間がない問題

多くの選手が言います。

『時間が無い』

たしかに、高校生をサポートしていて思うのは、トレーニングを教えてもそれをやる時間はなかなか取れないということ。

部活の競技練習時間が長いため、身体の使い方の練習やトレーニングに時間を使うのは難しいのです。

じゃあ、どうするのか?

まとまった時間は、取れないかもしれないので、こまめにやること!

そして、日々の生活での動きを変えること!

それが大切になります。

『階段を登る時はハムストリングスをしっかり使えているか?』

『座りかたはしっかり坐骨で座れているか?腰や肩に力みは無いか?』

『歩いていて、身体のなかで固まっている部位はないか?』

『固まっている部位はその都度緩められているか?こまめにストレッチやマッサージができているか?』

『そもそも、なぜその部位が硬くなるのか?』

『呼吸のしやすさは?吸いやすい?吐きやすいか?呼吸がしづらいなら肋骨や胸骨、胸椎の硬さはどうか?』

『精神的に問題はないか?何かに悩んでいないか?』

『食事はどうか?睡眠は?なにを食べると調子がいい?どのくらい寝ると調子がいい?』

などなど、意識をしようと思えばキリがありません。

すぐに意識を増やすのは難しいです。

ただ、この意識の数を増やしていくことで確実に成長することができます!

努力では差がつかない

『こんなに頑張っているのに。。』

努力しているのに勝てない。とてもつらいことだと思います。

努力は報われるんじゃないのか?
もちろん努力は報われます!

ただ、努力はみんなしています。普通に努力しても差はつかないということです。

では、どうすれば??

僕は、差がつくのは目には見えない部分なのかなと思っています!

つまり、意識の数の差が勝敗を分けるかもしれません!

今日からでも少しずつ意識にどう向き合うかを考えてみてはいかがでしょうか?


常にレベルは上げていく
荻原和希

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