「逃げていい」
新年度に入り。
そもそもが少し理不尽なスタートだったので、特にこれを書いている今日の、訳の分からない忙しさには本当に辟易しています。
こういう時は、お気に入りの動画や食べ物が私を癒してくれます。
というわけで、最近リリースされたエンガブの楽曲に刺激されて、エンガブのことを書いてみようと思います。
私のエンガブのお気に入りの曲とは？
「PAY ME」なんです。
なんと言っても、「よくぞ、言ってくれた！」と言いたくなるがっつりパンチの効いた歌詞。
そしていつもはコケティッシュで愛らしいHIDEKiSMがガラリと表情変えて毒を吐いてるところがものすごくセクシーでクール。このギャップがたまらない。
エンガブの楽曲は「ジャンルレスなJ-Pop」、まさに多様性。
LGBTQ＋を前面に出しているものもあれば、人間味あふれる人としてあるべき姿勢や生き様を感じるような歌詞が乗ります。
私はLGBTQ＋ではないけど、生育歴から自分の女性性が受け入れられない時期がありました。だから彼らの音楽は私に刺さります。
新曲を聞いて…
FM番組「Engab RADIO」で初だしされたのをradikoで聞いたのが最初でした。聞いた直後は「ああ、エンガブも売れセン路線いっちゃうんだな…」と思いました。それくらい、今までの路線とは一線を画してました。
辛いことあっても頑張れ！みたいな感じ？
しかし、これより前にInstagramで公開された歌詞を見ていたので、それにしては、歌詞の内容と曲調にちょっとギャップがあるような違和感。
それを感じさせないのは歌い手の力だな、とは素直に思いました。
リリース日にＭＶがYouTubeで公開されるとのことだったので、
「今までのエンガブの足跡をたどって、これからを目指すエンガブ」みたいなさわやかな感じかなあ...でも歌詞がなんか薄っぺらくなる気がするけど、それをメンバーは望んでいるのかな？なんて邪推したりして。
しかし、実際ＭＶ見たら。
あー、やっぱりエンガブだな。と。
媚びないなぁ…歌詞のイメージに沿って映像化してるし、自分たちの仕事や生き様に誠実であらんとするその姿勢は変わらないんだな..
動画の概要欄には、ママのTakassyからのこのＭＶに対する思いが綴られていたので、それを読んでさらにそんなことを思いました。
心の湿布
今回の曲のメッセージは「逃げていい」ということでした。
この歌がどうして私に刺さるのか。
そして「逃げていい」というメッセージがなぜこんなに自分にヒリつくのか、と考えて思い当たりました。
私も、逃げた。
仔細は書きませんが、私もかつて故郷から逃げたのです。
そして今も故郷には戻れません。
そうせざるを得ない自分に罪悪感を感じていましたし、
そうした自分は一生罪人だろう、という負い目みたいなものがありました。
この曲を聴くにつけ、ようやくなぜ私が逃げなければいけなかったか、逃げてしまったか腑に落ちましたし、そのことに関してそんなに自分を責める必要はないんじゃないか、ということにも行き着きました。
無数の心の傷を受け、
毎日生きてる自分を呪い続けるようなズタズタな私に
そっと湿布を当ててくれているような感覚
エンガブの曲は私にとって、そういう音楽です。
いろんな人に聴いてもらいたい！
「ヒールで踊り、歌い、笑わせる ゲイがお届けする総合エンターテイメントユニット。」
彼らのYouTube チャンネル「スナックENVii GABRIELLA」の概要欄で、こう紹介されていますが、本当に多彩。
ゲイというくくりがなくとも、彼らは人間性が素晴らしいし、エンタメ力も高い。
YouTubeの動画で彼らがただ話しているのを見るだけで元気が出ますし、ライブのパフォーマンスも質が高い。2時間たっぷり歌って踊ってるステージは、2時間以上の濃密さと熱量を感じます。そしてとってもかっこいい。
特に、「キャバレーエンガブ」というライブでは、観に行ってしばらくの間はどっぷり沼にハマって現実に戻れなくなりそうなくらい、ディープでした。
エンガブのライブ会場には「お手紙BOX」という箱が必ず置いてあり、そこにGAVii(ファンのことです）がお手紙をいれていくんですが、私もいつか手紙を書いて、入れてみたいなぁって思います。
「いつも素敵な夢を見せてくれてありがとう。逃げていいっていうメッセージを有難う」と伝えたいです。
そんな彼らのライブが6月からスタートします。
先だってのYouTubeの生配信では、大阪や名古屋のチケットの売れ行きが苦戦しているとのこと。
名古屋と東京は行くんだよね…でも大阪、ああどうしよう…
と悩んでもいますが。
是非いろんな人にライブに足を運んでもらいたい！と思いながら
この文を締めくくりたいと思います。
もしこの記事読んで興味がわきましたら、絶対損はしないからライブ行ってみてください。よろしくお願いします。
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