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倉本知明の台湾通信

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台湾・高雄を拠点に作家活動をされている倉本知明さんが、おすすめの中華書・翻訳書情報を台湾よりお届けします! 【Profile】倉本知明(くらもと・ともあき)1982年、香川県生ま… もっと読む
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記事一覧

現代によみがえる「射日神話」から見える、己との向き合い方(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第11回 『牟吉(マチ)』(2021年)著:角斯 長く台湾で暮らしている…

“台湾版『百年の孤独』”──「五人の神童」を通じて足を踏み入れる不思議な世界(倉…

「倉本知明の台湾通信」第10回 『五囝仙偷走的秘密』(2013年)著:謝鑫佑 近頃、墓について…

台湾SF小説略史-火星探検から23世紀の報道文学まで(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第9回 『星雲組曲』(1980年)著:張系国 「星光横渡麗水街(麗水街を…

なぜ台湾の投票率は70%を超えるのか?(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第8回 『來自清水的孩子』(2020年)著:游珮芸、周見信 台湾では政治…

「迷信」が紡ぐ台湾の歴史と信仰──新世代のサスペンス・ホラー(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第7回 『荒聞』著:張渝歌 2018年2月出版  台湾で暮らしていると、…

アンドロイドが愛を求めるとき、人間を人間たらしめるものは何か?(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第6回 『2069』著:高翊峰 2019年11月出版 「あなたは人間ですか?」…

壁を通じた連帯は可能か―「レノン・ウォール」に描かれた香港(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第5回 『暴民之歌』(2015年) 『樂天島』(2019年) 著: 鴻鴻 冷戦時代、自由な言論が統制されていたチェコでは、ジョン・レノンの思想や音楽に影響を受けた多くのプラハ市民が凶弾に倒れた彼の死を悼み、市内の壁に次々と落書きやメッセージを書き込んでいった。当局によって消された壁の落書きは、翌日には再び新たなメッセージで満ち溢れていたらしい。ジョン・レノンの壁と呼ばれたその場所は、当時言論の自由がなかったチェコにおいて、政府批判や平和へのメッセージ

かつて日本人だった少年たちがたどった「戦後」(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第4回 『睡眠的航線』(眠りの航路)著:呉明益 2007年出版 戦時中、…

スクラップアンドビルドされる「小宇宙」-台湾の中国語俳句(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第3回 『小宇宙 現代俳句266首』 著:陳黎 2018年6月出版 翻訳と創…

妖怪繚乱の島、台湾(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第2回 『妖怪台湾:三百年島嶼奇幻誌 妖鬼神遊巻』 著:何敬尭  画:…

人間とクローンの境界はどこにあるのか?(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第1回 『噬夢人』(夢喰い)by 伊格言(Egoyan Zheng) 2010年9月出版…