アナログ人間 (嬉しさあふれて)踊っていた

気付けば年が明けていました、今年もよろしくお願い致します。

早速本題をば。こちらの方の記事をまずご覧ください。

フレッシュなヤング漫画家こと梅熊大介さんが書かれたこちら。先ほど拝読させて頂いたとき、

「ど、同志がおるぞーーーッッ」

と、恐れ多くも(観音開きした心が)踊っていました。

同時に、「りょ、りょ、呂布だーーーッッ」とおののいていました。

この手法を使われる方に出会った経験がないもので、たいへんびっくらこいたわけですよ。主に絵を描く方々の記事を読ませて頂きつつ知識を分けてもらおう!ついでに自分の絵も上げてしまえ!と始めたnote、嬉しいことに今日も発見ばかりです。

梅熊さんの記事を受けて書き始めたものの、薄墨からのデジタル変換トーン処理については分かりやすいのでそちらを読んで頂ければ充分だと思います…が、それではもう〆に入るしかありません。それでは私がさびしいのでもう少し書きます。

トーンを使われる方が少なくなったからか、もう番号や社名を言ってもあまり伝わらず最近老舗トーン取扱い会社もなくなったり、とアナログの民としてはたいへんさびしい。この前行った画材屋のトーン売場のラックの一角に2007年秋冬新作、と書いてありました。今年は2021年ですね……。隣に目をやると生産終了・廃盤になったトーンが安売りしていました。その中には知っているグラデトーンもあってうらさびしく感じました(もちろん買いました)。なくなったら困るトーンが何種類かあるので、それは見つけ次第買います。私の漫画制作において最も重要なクソダサトーン(と愛をこめて呼んでいます)。使いどころがさっぱり分からないクソダサトーン。

クソダサトーンとは、ひよこが全面に闊歩していたりサボテンと壺がランダムに舞っていたり妙な光が大小散らばっていたり、とにかく「いつどこに貼ればいいのか分からん」トーンです。正直、用途が分からないので扱いに困ると思います。使われている漫画は限られています。と言いますか、使われている漫画を描かれている先生はおひとりしか思いつきません。

そのクソダサトーンだけは、アナログで貼るしかないのです…!

なので印刷を考えた編集の場合、アナログ線画(べタ・一部トーン処理)+トーン処理からまとめてグレースケール化一括統合、という訳の分からない工程を踏んでいる場合が多いです。もう手で貼ったほうが早いのでは、と思いながらもやっています。どうしても線画とベタだけはデジタルに移行できません。でもモノクロ絵は線画にベタ、もうすべてがアナログです。本末転倒。

薄墨トーン処理、便利ですよホント。背景もガンガンいけます。活劇モノから西洋の街並みまで大体いけます。私は趣味で切った張ったの漫画ばかりを描いていましたので刀や装束、自然物とも相性がよかったです。現代モノでも違和感がなかったような覚えがあります。

何より一番の利点は原稿に直で描けます。楽です。私のように余計なことをしなければ、1枚アナログで仕上げてまるっとグレスケ化、pdf保存。線画は別にしたい・直は抵抗がある、そういう場合はコピーを用意しておけば失敗してもいけます。いや、そもそもコピーなんてほぼ取らない私が言うのもへんな話になっちゃうのですが、そこはご愛敬ということで。

グレスケ・データ化するなら厳密には黒色ではないボールペンでのペン入れでも問題が少ない印象です。欲しい線が描けるならあまり画材に拘らないので個人的には便利に活用しています。

蛇足ですが、恋愛要素を入れてもなぜか刃傷沙汰が起きます。気付けば血しぶき。俺の屍を越えてゆけ、とばかりにさくさくずんばらりんブシャーッ、と。ふしぎですね。

私はへたなほうですので何とも言えませんが、達者な方が会得すると相当便利なんじゃないかなあ、と思います。ケント紙、マーメイド紙、特にコピー用紙は多用します。面白いにじみ方をするので楽しいですね。紙の繊維によって大分印象が変わるので試しに遊んでみてはいかがでしょうか。

相変わらずなんてまとまりのない文章なんだ。すみません。


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