願望実現の為にはノリが大切だなという話

突然だが、私は同居人とワンルームで生活している。

この同居人とどういう関係かというと、以前の職場の同僚の女性である。ただそれだけだ。仲は良い方ではあったが、2人で遊んだことは一度もなかったし個人的にラインなどをやりとりしたことさえなかった。

私はレズビアンであるが、同居人とは特に恋愛関係にあるわけでもないし、特に恋愛感情を抱くこともなく至って普通に過ごしている。


じゃあなぜワンルームで一緒に暮らしているかと言うと、私が誰かと一緒に暮らすと言うことをしてみたかった。ただそれだけに過ぎない。が、それこそが私にとっての大きな願望の一つだった。

私は死後の世界で、絶対に推しと一緒に暮らすと決めている。誰がなんと言おうと私はそう決めており、その為ならなんだってする。
…急に何を言い出したのか?と思われるだろうが、つまり私は推しと一緒に暮らす前に、誰かと暮らす練習をしてみたかったのだ。

死後の世界、推しと結ばれるのは確定路線なのだが、世の中付き合えたからハッピーエンドなんかじゃない。むしろ付き合った後のいざこざなんかが大変なのだ。
だからこそ私は、推しと結ばれた後も幸せに暮らせるような生活を送ることを心の中の軸として生活している。

その上で必要なのが、やはり他人との生活かな…と数年間ずっと考えていた。なので一番の願望が、「他人との同居」だったのだ。
しかし、当時の恋人はまだ学生だったし、友人達とも一緒に暮らしてもし大喧嘩して関係を終了させたくはないしな…と色々考えて一緒に暮らすまでは考えられなかった。

しかしそれでも私は事あるごとに、他人と暮らしてみたい!と言い続けていたのだ。だって推しと結ばれた後幸せな生活をしたいから。

そんな時、前職の人達と飲む機会があり、その時も誰かと一緒に住みたい!と言ったのだ。
そうしたら、隣に座ってた子が「じゃあこの子と一緒に住めば?」と当時の同居人を指して言ったのだ。
すると当時の同居人も「お金払ってくれるなら全然いいよ」と二つ返事で了承してくれ、その2週間後に同居人の家に転がり込む形で同居生活が始まった。


ここで特筆したいのは、酒の場のノリだろうとなんだろうと、後先考えずにこの提案に乗ったことが私にとって大きく生活を変えるきっかけになった事だ。
先程も書いたが、同居人とは特別仲がいい訳じゃなかった。働いていた間は複数人で毎日ランチに行っていたが、2人で遊んだこともなければ当然相手の家に行ったこともない。むしろ性格も趣味も正反対だ。それでも私はその提案に乗ったのだ。

ここで「いやでもやっぱりまずは2人で遊んでみてから…」などと足踏みをしていたらこの話は飲み会のその場の一会話として流れてしまっただろう。
私は飲み会の雑談で終わらせないべく、その場で家族に再来週のこの日に引っ越すとラインをし、インスタでも引っ越すことを周知した。酔いが醒めた後も後に引けない状態を作り出したのだ。

そのノリこそが、私の願望実現を後押ししたのだ。真に願う事であれば、もし○○だったら〜なんでことを考えずに即流れに乗ることが大切なんだと学んだいい機会だった。


そして今、同居して半年が経つ。最初はそんな生活2ヶ月で終わると言われ続けていたが、みんなの予想を遥かに超えて長く続けている。

ただ、予想外だったのはあまりにも居心地が良すぎる事である。
推しと住むための練習として同居生活を始めたにも関わらず、同居人の心があまりにも広過ぎて実家にいた頃より不自由なく過ごしてしまっている…ので、もう少し自分に鞭を打たねばな、と思いつつも優しさに甘えてしまう。
もちろん実家にいる時には気づけない、自分にとって譲れない部分を自覚することが出来たし、相対的にはプラスな事ばかりだ。

やはり自分のやりたい事は口に出した方がいいし、面白い話には乗っかった方がいいな、と思う次第だ。

ここからは余談。
一応同居する前にお試しで一泊だけしたのだが、その後自分の家に帰宅した時に「既にここは私の部屋ではない」というはっきりとした感覚があった。
それぐらい、この現在の家と(同居人と?)波長が合ったのだろうな、と今になると思う。
やはりそういう感覚は大切にすべき、なのかも知れない。

また、ちょうどコロナが流行り始める前ぐらいの時期に同居を始めた事で、友人に会えない生活の中でも同居人と会話ができたのがとても精神的な支えになった。そういう意味でも、あの時期に同居を開始できたのは、いい流れに後押しされていたな、と思うばかりだ。

残る願望は、一緒にいて楽しい美しい人と付き合う事(そういう人と付き合えるぐらい自分が魅力的になる事)、自分の力でお金を稼ぎだす事だ。
基本的に心の軸から外れていない事は実現できているので、残りも近いうちに実現できる…ように邁進していく。

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