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制作日記:数十年振りに使った色

音声に上げようとして、何度か試しましたがうまく話せなかったので文章にしました。
色彩心理を受講してから油絵を本格的に再開して約一ヶ月ほど。
四枚同時進行で制作しています。
何十年もモノトーンで制作していたのに、自分でも驚くほどです。
〈色〉というものにだいぶ思い入れがあったのではと振り返ります。
自分が絵が描けなくなった原因も受講中に解明できましたし、その問題についても向き合う事が出来たおかげかも知れません。
今日は数十年前に使っていた色を使いました。
〈イタリアンピンク〉という油絵具の色なのですが、ピンクと言っても赤系統の印象ではなく例えるなら夕日のような色味です。
画面の色を統一させる為に透明色を全体に塗るグレージングという手法があります。
溶剤でといて薄く塗ったその色は、本当に夕日の様に綺麗です。
油絵の技法が何年も普通に描いていたかのように扱えて不思議な気持ちです。2017年の初個展「深い森」でも2枚ほど描きましたがあまりうまく扱えなかった事がありまとめた詩画集にも載せませんでした。
感覚的な事なのですが、だから敏感かも知れませんね。

今思うとただ塗ってる、という印象ですね。
当時はいろんな作家さんを参考に試行錯誤したのですが、ついに納得はできませんでした。

色彩心理講座を受講してから〈自身の色〉として彩を使えるようになって、油絵を制作しながら自分がどういう気持ちなのか考えながら描けるようになりました。
本当はペン画よりも制昨年数は油絵のほうが長く、展示経験も長いのですが
ある日突然筆さえも握れなくなり・・今日に至るわけです。
その事も現在、執筆中の色彩心理受講の備忘録に書いています。
自分としては辛い事ですが、セッションでその事柄と向き合い今の自分の気持ちを受け止めたからきっと〈イタリアンピンク〉夕日のような綺麗な色が再び使えるようになったかもしれません。
長くなるので割愛しますが
夕日の私の色のイメージは〈橙〉
色彩心理では「トラウマ」「快楽」という意味もある色です。


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