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装うことをためらわない。【メイ・ビー】和泉愛依

 ドーモ、伝書鳩Pだ。おれはいま、もうれつに怒っている。いい加減にしてくれ。シャニマスくんは絵も上手いし文才もあるパーフェクト超人なのだが、こんなものを見せられておれはこれからどうしたらいい。「恒常SSRだからいつかは手に入るからいいよね」じゃあないんだよまったく。これを読まずして「和泉愛衣ってあさふゆと比べて印象薄いよね~」とかわかったような口きかれたらおれは修羅と化すし、名前くらいちゃんと覚えろ。それが礼儀ってものだろう。

 今回のSSR【メイ・ビー】和泉愛依のコミュの話に入る前に、彼女が所属するユニット「ストレイライト」と和泉愛依をおさらいしたい。ストレイライトは、“装う”アイドルが二人いる。誰からも愛されるアイドル「ふゆ」の一面を持つ黛冬優子と、クールでミステリアスなキャラであがり症を隠す和泉愛依。その二人に挟まれる唯一のイレギュラー・芹沢あさひを除き、冬優子と愛依はありのままとは違ったキャラがあってこそアイドルたりえている。意地悪な言い方をすれば、仮面を被らなければステージに立つことさえ出来ない、とくみ取ることができる。

 なにもそれを批判する意図はない。人間、状況に応じて様々な仮面=ペルソナを使い分けることは一般の処世術であるし、アイドルとしてキャラを押し通すことは何ら間違ってもいない。そのキャラが愛され支持されるのなら、それは正解だといえる。ただし黛冬優子の場合、「ふゆ」こそが他者とコミュニケーションするための装いであり「黛冬優子」でいられるのが現状ストレイライトのメンバーとプロデューサーの前だけである、という状況を鑑みたとき、和泉愛依はよりややこしい事情を抱えている。共通コミュで描かれた通り、スマホに20件近くメッセが送られてくる和泉愛依は、学校でも人気者の女の子で友達が多く、「クールでミステリアスなアイドル和泉愛依」を装う必要などない日常を送っている。となると、アイドル和泉愛依ではない彼女の素の状態を知る知人はたくさん存在し、その外部の目線が初めて描かれるとすれば…。というわけで、今回のコミュが必見であることがわかったはずだ。まだガシャ引いてないよ~などという腰抜けは今すぐ課金して回し、Trueエンドまで見届けろ。ここからはネタバレを含む。いいね?

和泉愛依の熱いプレゼンを聴いて、ガシャを回そう

おかえりなさいませ~?

 愛依に舞い込んだ、メイド衣装の撮影のオファー。自分に可愛らしい衣装は似合わない(=キャラにそぐわない)と思う愛依だが、プロデューサーの一声もあり仕事を受けることを決意する。ここでの会話でメイドとは家事をして生活のサポートを行う、主人を陰から支える役目であると学ぶ愛依だが、その在り方にプロデューサーを重ね合わせていることは間違いない。彼女のプロデューサーに対する信頼の深さは、pSSR【ちょっとあげる~】和泉愛依のTrueエンドを参照してほしい。

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 選択肢はどれを選んでもよい。和泉愛依、実は書道がめちゃくちゃタツジンであるとsSR【和泉流・書道心得】和泉愛依で明かされたわけだが、家事全般も得意らしいと今回判明する。弟と妹がいる愛依は、家の掃除や洗濯も担っており、とっても家庭的なのだ。メイドの素質十分なのである。

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 ちなみに選択肢の最後はどれも【卑しかセンサー】月岡恋鐘が飛んでくるレベル。事務所で堂々とプロポーズはアイドルの特権なんだよなぁ…。

おつかれ~!

 外で待ち合わせをしていたプロデューサーと愛依。愛依は、待ち時間に一緒にタピっていた友人のさなぴーを紹介するのだが、彼女はプロデューサーに敵意をむき出しにする。

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 アイドル和泉愛依のキャラクターが偽りであると、愛依に無理をさせているとプロデューサーを糾弾するさなぴーと、それを真っ向から否定する愛依。愛依を心配するからこそ投げかけられた言葉が、愛依自身を傷つけてしまう。こんな残酷なことってある…??シャニマスくんほんとうそういうところあるよね…。

 で、気まずい別れをした愛依とさなぴー、立ち寄ったファミレスでプロデューサーに詫び、愛依は本心を語る。アイドル和泉愛依のキャラクターはプロデューサーが自分のために用意してくれたものであり、それを否定されるのが我慢できなかったと。気まずい雰囲気になるとわかっていても、「笑って流したら、その方が後悔してた」と語るあたり、愛依のアイドルへのモチベーションやプロデューサーへの信頼がとても強いものだとここでも強調される。

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 ここでのプロデューサーの諭し方が素晴らしく、気持ちのいい男であると思い直すだろう。さなぴーの気持ちも、愛依のアイドルへの情熱も汲み取った上で、彼女のアイドルとしての在り方を曲げもしない。アイドル和泉愛依のキャラが「偽り」である、というさなぴーの思い込みから生まれた齟齬は、愛依自身の想いやパフォーマンスが彼女の心に響いたとき、解消するとプロデューサーも信じている。それを受けて愛依も、今のキャラクターは自分が選んだ「アイドルとしての道」であると思い直す。実はこの二つ目のコミュで、答えは出ているのだ。普段の和泉愛依もアイドルとしての和泉愛依も、どちらも偽りなき彼女の在り方なのである。

「         」

 さなぴーとの一件以降元気がない愛依。二人は、気分転換にいつものあそこ(公園なんですかね??)に向かう。

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 突然青春ドラマが始まった。でも、これでいいんですよ。モヤモヤした気持ちは発散させるか叫んだほうがいい。ベタだけど、これが一番効く。

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 はい、ごちそうさまです。

おかえりなさいませ~!

 ついに迎えた撮影の日。衣装に袖を通した愛依は、メイドになりきるためプロデューサーをご主人様と呼んでみることに。メイド=ご主人様(プロデューサー)を支える仕事にやる気を見せる愛依だが、撮影のコンセプトはなんと「武装メイド」。これ、オファー側の癖(へき)がビンビンに出てるでしょ。ありがとうございます。

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 これ。ヤバない????なんだか全編に渡ってプロポーズばっかりしてないか今回のコミュ。プロデューサーとしてアイドルを守れる人になりたいと願うプロデューサーと、それをすでに果たしていると肯定し自分もそうなりたいという愛依。プロデューサーが与えてくれたキャラクターという「武器」を携えて、アイドルという戦場を戦い抜く和泉愛依。武装メイドという衣装コンセプトが図らずも愛依の今の心境とマッチする奇跡的なめぐり合わせに、胸が熱くなる。

【True】おやすみ~~~!!!!!

 問題のシーン。ほぼ徹夜明けで張り切るプロデューサーを、愛依が心配して横になるよう説得するのだが…。

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 なにこれ。こんな、こんなことされたらアレだぞ!?!?仕事に疲れ切った成人男性にしてあげるご奉仕としてこれエクストリームすぎるだろ??誰かに見られたら事案だぞ???わかってるのか!?!?!?!?

 しかもこのコミュタイトル、これまでのコミュよりも~や!が多いのが芸コマですよ。照れ隠しなんだがテンションが上がってるのか、どちらにせよ悩みを抜け出した愛依の全力精一杯な感じが表れていて、シャニマスくん天才シリーズにまた1ページです。感服しました。これもう夫婦でしょ。スゴイもん見せていただいて、散っていったジュエルたちも本望です。お願いだから残りのストレイライトと三峰のSSRは日にちを置いてくれ。

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 ここの声の優しい演技と〆の一言の破壊力がヤバいのでイヤホンして聴いてね。

さいごに

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 ライブ衣装も最高。ストレイライトのコンセプトにちなんでか「仮面」の意匠があり、それでいて愛依のミステリアスな雰囲気を高める和風の衣装と、あとはまぁ…ちょっと扇情的すぎませんかね…。おそらく冬優子も仮面が付与されているだろうし、あさひはどういった衣装になるのか全く予想ができない。ストレイライト2週目となるpSSRは、三人並べた時どんなメッセージが浮かび上がるのか、今から楽しみで仕方がない。

ストレイライト漫才も観よう


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