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雨中の晴れやかな結末 2020 J1 21th Sec

J1第21節。三ツ沢4連戦の最後の試合。

チームはこの週の水曜にリーグ杯SFを戦い敗退した。直前の試合を踏襲し支配的に戦ったものの、被CKからの1失点を跳ね返すことができなかった。

ホームでの連戦にも関わらずこの三ツ沢シリーズでまさかの大ブレーキ、1分2敗となっている。内容は良いものの結果に結び付かない閉塞感をどうにかして脱したい。


マルコスが怪我を負ったという情報もあるが、チアゴなど負荷がかかっていた選手を休ませスタメンを大幅に入れ替えた。また、前日加入が発表されたばかりの角田もベンチに入った。


台風14号の影響で弱くはない雨の中、キックオフ。
フォーメーションは「だいたいこんな感じ」という他ない。笑

センターラインは流動的で、アンジが言うところの「フォーメーションは関係ない」そのままの最近の戦い方である。

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相手は前線3枚と(両)WBでビルドアップにプレッシャーをかけてくる。そのためうちは上手く前進できない。

さらに、降りて受けようとするうちのシャドウに対し、HVまでもが付いて来るためほぼマンマークに近い構図となり、前半はやや手を焼くことになる。


その中でも隙を突いて前進を試みる。

1031からは槙人から縦にフィードを引き出した詠太郎が粘り、上がった和田が受けボックスに入りながらサントスとワンツー、グラウンダークロスは惜しくも阿道に合わなかったがチャンスを作り出す。


守備面で一味違っていたのは、最後列が前方アプローチを基軸に相手を捕まえに行っていたことだ。

1159の槙人、2316のシンのプレーなどはその例なのだが、前線が攻→守の切り替わりでプレスをするのに呼応して前に出て相手の前線にチャレンジしている。これまでの、ライン維持で「後ろ残り」をしているのとは対象的で、印象が良かった。

なぜこれができたかというと、中盤も思い切って前に出て守備をしていたから。「椅子取りゲーム」がある程度上手く行ったため、自然と最後列もアプローチに出やすかった。

そんな守備も効いたのだろう。結果、相手のシュートを試合通じて3本と押さえ込むことになる。やや直線的なロングボールに頼っていた印象があり、またラストプレーに至る質の部分も。



後半に入ると、うちのペースになっていく。

54分には先制。数度のクロスによる波状攻撃からこぼれたところ、Pアーク手前からケニーがダイレクトでシュート。GKは動けず右隅に吸い込まれた。

64分にはサントス。ゾーン3で阿道がパスカット。そこからパスを受けたサントスは落ち着いてゴール右上隅にコントロールショット。これが美しく決まる。

66分に水沼とともに交代で入ったエリキは圧巻。さらに2点を追加した。これにより新加入の角田をピッチに送り出す余裕を生むこととなった。



かくしてこの試合、4-0と快勝を収めた。

守備面での改善を上で書いたが、中盤の面々、とりわけ今シーズン1位の走行距離14Kmを叩き出した和田拓也のネガトラにおける忠実さと寄せの強度は素晴らしかった。

攻撃とポゼッションにおける彼の貢献は今では確かなものとなったが、この日、守備面でも無くてはならない存在と印象づけるに十分な働きだった。

変容と進化を絶えず続けるチーム、今後も楽しみだ…!


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