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ひとりごと

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不定期日誌みたいなもの
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添える

添える

添える言葉がみつからなかった。
少なくない時間を共にしていたのに、なにも発することなく手を合わせて離れた。

ばちばちと電気がはしったあとに、記憶がごちゃごちゃとなった気がした。平衡感覚を失ってしまったみたいでちゃんと歩けない。崩れてしまいそうな時に通り過ぎる人々の涙をみた。

スイッチがはいったみたいに無重力になっていた思考は重力の重さを得たようにストンっと戻ってきた。緩んでいた視界はピントが合

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ただの一日

ただの一日

朝日はあんなに眩しく、始まりを教え
昼間の太陽は人が生きることを照らしてくれ
夕暮れはいつも柔らか。身体を包み込んでくれるようだ。

些細な連続、人の目以上に自分にしか最近は目がいけない。周りが見れない、先輩や自分が育った街だったり、ある種の繋がりみたいなものを深くしないように、いつでも離れることがくるその日の為に準備だけは怠らないように無意識にそうしていた。これが本音だった。

歳老いていくこと

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漂流回想日誌-まるで漫画みたいな出会い-

漂流回想日誌-まるで漫画みたいな出会い-

僕は親しみを込めて彼のことを京さんと呼んでいる。
この人の周りには人間が集まる、いつの間にか周りが笑っている。
彼は1人のうたうたいだが、時にその編成を変え5人〜20人くらいの大所帯の編成に変わったり曲のサウンドで言ったら色々なアプローチをしているが奥山京が綴った歌詞とピアノで彩られた楽曲たちが最大の魅力だ。

奥山漂流歌劇団(奥山京)と出会ったのはいくつもの偶然が巻き起こした出会いだった。

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2021.03.17

少しだけ怖かったこと。
一度自分の心を離してしまえたらその場所や人々なんて簡単に捨ててしまえるってこと。誰もがそのきっかけを持っていて、誰もがその権利を使うことを有している。例えばお客さんが特定のアーティストの作品にいつの間にか触れなくなってしまうことだったり、アーティストが今までのスタイルや環境を捨てていって進むこと。それが何度も吟味してそっと手放すなんてことはほとんどなく、指先からするりといつ

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みんな元気?

みんな元気?

どうも、久々に人に見てもらう為に文章を書いてます。これは手紙と思って読んでほしい、今このページをひらいたあなたに向けて書いた手紙だと思ってほしい。

色々な騒動が落ち着きを見せている中、まだまだ油断できない日々が続いていますが如何おすごしでしょうか。

僕は元気にやっています、今の時代携帯をひらきsnsをみれば生きてその営みを続けているんだと簡単にわかっちゃうのでなんだか表面的な部分しかみれなくな

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ホームページを作りました

ホームページを作りました

今更ながらHPを作りました。
前から必要性は感じていたんですが、忙しかったとか、色々理由つけてやっていなかったんだけど。

もっと多くの人に知ってもらいたいし、配信ライブで出会う人も増えてきたし。顔を見合わせてがそりゃ理想だけど、そうではなく名前も顔もお互い知らないより多くの人々に知っていって欲しいから。

そういう部分でHP本当に必要だなって感じて朝からぽちぽちしていました。

こっちの更新は相

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伝えれる人

自分が本当に口下手なんだなって痛感する時が多い、減らず口ならいくらでも叩けるのに肝心な事とか言葉にして言えない。

でも言葉にちゃんとしなくちゃいけないことを知っている。たまに目を見て話せなくなる、照れてしまったり相手に自分の表情みせられなかったり。

馬鹿だなっとは思いながらも26年間いまいちできてない、ちゃんと伝えたいこと沢山あるのにな。

なんて思いながら、今日は夜ひとりで車の中で好きな音楽

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最近のこと、金曜日にビール。

最近のこと、金曜日にビール。

Stay homeとTVでニュースキャスターが仕切りに言っていた。家にいる事が世の流れとなっている今この状況の中、人に会うことも誰かと連絡をとることもめっきり減った。しかし自分自身気づいていたけど自粛前も自粛はじまってもやることはあまり変わってない。そう、以前も今も僕は1人だ。

空いた時間好きなだけ本を読んで、ギター弾いて、曲を作って。練習をスタジオから車の中と切り替えてからは明け方になるまで好

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・・・

『歌うこと』はもっとも苦手(どうかすると嫌い)なことだ。
シンガーソングライターとして失格というか、あるまじきというか。
そもそも歌が好きではじめたわけではなかった、バンドが解散してその間の繋ぎとしてやっていくだけのつもりがいつの間にか今日を迎えた感じ。『歌う事が好き』とか、『そもそも歌がうまかった』とか死ぬほど憧れている。そうなりたかった。そんな理由で半端にこの世界に足を突っ込んでいるような気が

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、、、

こんなご時世なのに僕は仕事に向かっている、音楽だけでは食ってはいけないからバイトに勤しむ。シフトを増やさないかと提案される、今の1日のスケジュールを考える。お昼間に出勤して夜まで働いて、帰ってきたら車に乗り込み今年閉店した家電量販店のだだっ広い駐車場に車を停め練習をして明け方に家に帰っての繰り返しをしている。気づいたのがいつからか家で熟睡することがなくなってしまった。ここ何か月の話、家に帰るまでは

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蒔いていく

わかったような言葉をわかったようにこれがほしいんでしょ、これならこっち見るんでしょっと書く文章が未だに納得できていない。本当にニュアンスの話、書いた時にしこりが残る言葉やその違和感は未だに拭えない。別に世間様がどのような歌を描こうが作ろうが正直そんなに興味はなくて、違和感があったとしてもまぁそんなもんだろうと納得ができるのだがことさら自分の曲には未だにそれがあまりできない。

一応そんな曲がある、

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楽屋の中の回想

楽屋の中の回想

-関西滞在中 メモ/文章-

人生、どこでだれと出会うかわからない。本当にそう思う。ここに来て0が1にも2にも増えていっている実感はある。すぐに此処に居てもいいのかと自分に問うて居た堪れなくなる。見合う人にとか、口に出す言葉もその環境にあったものをださなきゃとか、よく喋ってよく話をして自分の事を伝えようとかわかってもらおうとか柄にもなく必死にしてみたし、それはみなやっていることだと思っていた。不思

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わざわざ寒いのに自販機まで缶コーヒを買いに行って

わざわざ寒いのに自販機まで缶コーヒを買いに行って

昔の恋を少し思い出した、それは以前とは違う場所に収納された引き出しでもう胸が痛み出して苦しくて張り裂けそうで油断すると涙がでてくるなんてこともなくなって、古いアルバムのページをめくるようにこんなこともあったな、なんて思い返して少しだけ呼吸が深くなるだけで。

頻繁に思い出すこともなくなったから、しまう場所を奥の方に追いやっていたけれどたまに定期的にその思い出が詰まった引き出しを整理するみたいに夜深

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線をひく、線をなぞる。

線をひく、線をなぞる。

最近関西にいくと少年のような友達と本を貸し借りしてる。個人的な話ではあるけど本を貸し借りするのが昔から好きだ。小学生の頃からやっていて、もしかしたらわかってもらえるかもなんて思いながら、本を読んでいる途中に思い浮かんだ顔の相手に貸したり、そしたら次は向こうが貸してくれたり。

僕にとってはあれが文通みたいなもので、誰にも内緒ねって心の内側を少しだけ見せあったりしているようでわくわくとホワっとしたあ

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