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使っていない楽器を子ども達へ 楽器寄附ふるさと納税

楽器価格の高騰

物価高により、小中学校の吹奏楽部や音楽部が、古くなった楽器を買い替えることが出来なくなっていると、ニュース9で報じていました。

同じ内容の記事は日経新聞でも報じられています。
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楽器を構成する金属などの値段が上昇していることが、主な要因です。


比較的安価で良質な楽器を提供しているYAMAHAも、値上げを予定しています。

記事を見ると、様々な楽器が数万円単位で値上がりしています。
昨今の世界情勢を見れば値上がりはやむを得ないのですが、初心者が初めて手にするエントリーモデルの価格まで上がってしまうと、音楽を志す子ども達が減ってしまう恐れがあります。


楽器寄附ふるさと納税

この問題を解決する一つの手段として、休眠楽器を学校に寄付する制度があります。

希望の自治体に楽器を寄付する事で、返礼無しのふるさと納税(税金控除)ができます。

この制度を始めたのは、三重県のいなべ市。

このアイデアとスキームが評価され、総務省ふるさとづくり大賞に選ばれました。

現在、この「楽器寄附ふるさと納税」は全国規模で広まっています。

制度開始から2年半が経ち、全国の休眠楽器をお持ちの方からご反響をいただくことができました。これまでの寄附申込み件数は全国から1,000件を超え、寄附楽器の累計査定金額は1,000万を超えました。最終的に学校等にご寄附された楽器の件数は461件となりました。

楽器寄附を受けた児童や生徒たちからは、「コロナ禍でコンクールが中止になって発表の場もなくなり、開催されても無観客での演奏は寂しいものがありましたが、そんなときに楽器を寄附していただき、心がとても明るくなりました」、「ピカピカのトロンボーンを見てうれしくてたまりませんでした」など、たくさんのよろこびの声を聞くことができました。コロナ禍以前には、ご寄附いただいた楽器の音色を感じていただけるよう、寄附者を演奏会へご招待し、地域との直接的な結びつきに繋がっています。

寄附者の居住地は36都道府県に渡り、全国の約76%の地域からご寄附いただいています。

通常のふるさと納税と違い、本制度には「返礼品」と呼ばれるものがなく、児童・生徒たちからの「感謝の手紙」をお返しいただいています。返礼品がないことにより、自治体内の方でもふるさと納税のメリットである税金控除を受けることもできるため、より地元の方からも応援しやすいかたちになっていると考えられます。

上記記事より抜粋


思い出と共に楽器を手元に置いておくだけでなく、新しい音楽の担い手に託すという選択肢がある事を知っていただければ幸いです。


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イチオシのふるさと納税

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