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麒麟がくる第37回の感想です

武田信玄、浅井長政はだいたい予想通りな退場の仕方だった第37回。
今回の武田信玄は過去に類を見ないぐらい強そうで迫力あったけど
最期はセリフもなく籠の中で?ヒッソリとお亡くなりになっていた。
既に亡くなっていた遺体を運んでいたのかもしれないけど
まぁその辺はどちらでもよろしい。
それよりも、なるほど菊丸をこういう使い方するのかぁと
ちょっと感心してしまった。

ところで武田の兵士たち、赤備えばかりだったw
武田の赤備えといえば
山県昌景、小幡信貞、浅利信種の率いる部隊で
総勢千騎で編成されていたらしい。
赤備えに使われる朱色は
多くの首級をあげた者のみに主君から賜るものだったそうで
朱に染めた部隊=戦闘力がめちゃくちゃ高い
てことになるのだろう。
つまり朱色の鎧を目にした敵兵は
鎧を見ただけで死への恐怖を目の当たりにして戦意喪失してしまい、
兵士によっては戦場から逃げ出す者もいるかもしれない。
というような心理的優位に立つための赤備え部隊でもあったのだろう。
これは前述のような背景があった上で
戦国時代とかには通用した心理的戦術なのかもしれないが
最近読んだ色彩心理学の本によると
赤い色を身に着けている人よりも
その赤い色を見ている人の方が
戦意高揚する傾向があり
例えば運動会で紅組、白組で別れて戦ったりするけど
白組の方が勝つ確率が高いそうだ。
闘牛の旗が赤いのも牛の戦意高揚を狙ってのこと?
ていうのは違うw
牛はそもそも色がわからないので
牛自体には効果がない。
では何に効果があるのかと言えば
もちろん色を認識できる人間、つまり闘牛を見ている観客たちだ。
彼らの興奮を誘い、場内が盛り上がることを狙って赤い旗にしている。
という話は、ご存知の方も多いことだろう。

ん?これ「麒麟がくる」の感想じゃなかったっけw

話を「麒麟がくる」に戻そう。

越前編から登場して以降
麒麟がくるでいい味を出してきた朝倉義景も遂に退場してしまった。
一門の朝倉景鏡に裏切られて気づいたら周りは敵だらけ。
それでも越前朝倉氏の当主として
尻込みすることなく立派に討死したっぽい感じで最期が描かれていた。
朝倉義景のイメージは「麒麟がくる」で
だいぶ変わったんじゃないかと思う。
抜け目なく狡猾であり、一国の当主としての威厳も持ち合わせていた。
今後の信長の野望での能力値に変動があることを期待w
一方で家老の山崎吉家が刀根坂の戦いでハイライト的に亡くなったのは
なんかもうちょっと見せ場作ってあげて欲しかったなぁ
なんて思ったりもした。

そして公方さまは京から追い出されるように放逐され
話は一気に蘭奢待切り取りの話に。
信長さまが公方さまを追放したわけではない体で描いているけど
視聴者にはうまく伝わっているのかどうか・・・。
あと十兵衛が活躍した石山・今堅田の戦いがスルーされてしまったのは
「麒麟がくる」での公方さまとの関係性からなのかなー。
蘭奢待についてはブログの方でいろいろ?書くと思うけど
東大寺にある蘭奢待の文字の中に
「東大寺」の文字が入ってるのは雅というか
考えた人は天才だなぁと思う。
誰がこの漢字を当てたんだろう?

さて、この蘭奢待の切り取りの話は
十兵衛と信長さまの間に生じた小さな亀裂の一つとして
描かれているのだろう。
次回亡くなる予定の三淵藤英に対する仕打ちも
その一つになるのかもしれない。
三淵藤英も公方さまと一緒についていけば
もう少し先の新しい世を見れたのかもしれない。
生きていたら本能寺の変以降は十兵衛に与したか
あるいは弟と共に・・・
いやあの兄弟はなんだかんだいって意見が合わなそうだから
十兵衛の味方になってくれたかもしれないなぁ。
て、三淵さんはまだお亡くなりにはなっていなかったw

次回はいよいよ丹波攻略戦が始まる。
本能寺の変を除くと、十兵衛の一番の見せ場は
この丹波攻略戦だと思うんだけど
残り少ない話数で
果たして丹波に棲む鬼たちとの壮絶な戦いが
どこまで描かれるのか描かれないのかw
そして、よーーーーやく斎藤利三も登場するようだ。
斎藤利三、イケメンすぎないかが気にかかってはいるけど
仮面ライダー龍騎好きだったので許している。
でもこんなに後半に登場して
最初から出ている伝吾の存在感が薄められちゃったりすると
ちょっと伝吾が可哀そうだなぁと思ったりもするので
その辺うまくバランスとってあげて~(笑)

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