俺レシピ:鶏肉のトマト煮

料理は素材が良ければ大体美味くなる。素材の味を100%かそれ以上に引き出すのが料理人の腕の見せ所ともいえる。だが、安い食材でどれだけ美味いものが作れるか、も実力の現れるところだ。今日は安い食材で美味く作ることも、高い食材をたっぷり使ってごちそうにすることもできる鶏肉のトマト煮の作り方を書く。トマトが嫌いだと?うるさい。お前の部屋でトマティーナを開催してやろうか。

材料

鶏もも肉 一枚

玉ねぎ 中くらい1玉

トマト缶 1缶

料理酒 100ml

オリーブオイル 大さじ3

にんにく 2かけ

コンソメ 3~4個

塩 大さじ1

胡椒 少々

ローリエ 2,3枚

乾燥バジル 小さじ1

ブルジョワなお前はトマト缶ではなく皮をむいて種を取った生のトマトにしてもいいし、料理酒を赤ワインに代えてもいい。ローリエは肉を使う洋風の煮込み料理に入れると一味違う。バジル、トマト、オリーブオイルがそろうと料理はだいたいイタリア料理っぽくなる。料理のアレンジに挑戦するときに思い出せ。乾燥バジルは生バジルを4,5枚細かくちぎったものに代えると香りが引き立つ。バジルはタフで根性のあるハーブだ。日光に当ててやれば室内の鉢植えでも元気に育つ。観葉植物を兼ねて育てるのもいいだろう。

料理手順

肉を一口大に切り、玉ねぎをみじん切りにし、にんにくをすりおろす、喰いごたえが欲しければ肉は大きめに切るといいだろう。

鍋にオリーブオイルを入れ、温まったら玉ねぎを炒める。玉ねぎが炒めあがったら鶏肉を入れて表面を焼く。玉ねぎは透明になるまで炒めれば十分だが、あめ色になるまで弱火でじっくり炒めればよりコクが出る。

肉の表面が焼けたらトマト缶と料理酒を入れて沸騰させる。沸騰したら灰汁を取る。

灰汁を取ったら残りの材料を入れてひと煮立ちさせたあと、火を止めてふたをして余熱で煮込む。

30分ほどたってからローリエを取り出せば完成だ。喰え。


注意点

ハーブやニンニクのにおいは慣れていないときついと感じることもあるだろう。そういう時は無理せず入れる量を減らしておけ。

ローリエはあまり長い時間鍋に入れたままにしておくと苦みが出てしまう。取り出すのを忘れるな。


これでお前は鶏肉のトマト煮を作ることができる。自分の皿に取り分けるとき肉ばかり取るお前はトマトソースが余ってしまうことだろう。だが余ったソースを捨てるような真似は俺が許さん。煮詰めて水分を減らしたうえで味を調整しろ。パスタのソースとしてもいいし、パンに塗りチーズをのせてトースターで焼けばピザトーストができる。調理したら無駄なくすべて食べきるのが食材への礼儀というものだ。

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?