画像1

天秤の傾きの変化【音声と文章】

山田ゆり
00:00 | 00:00
大きく渦を巻きながら周りを幸せな気持ちにさせていく二女が都会へ戻って行った。
彼女の発する言葉にはいつも強い意思を感じる。

とにかくポジティブだ。
例えば朝食をいただく時もぼんやりとは食べない。
「う~ん、美味しい!」を連発する。
ご飯にお味噌汁、焼き魚、野菜。
それだけの食事でも、毎回、「美味しい」を言う。

何をするにもその時をじっくり味わう感性をもった人だ。

誰に似たのだろうか。

夫も私も無口な人だ。
私たちが反面教師なのか。



娘は一週間帰省していたが勤務先はお盆休みの概念が無いため、有給休暇は少しだけとり、仕事はしていた。
そう、今は在宅勤務が当たり前の時代。

娘は仕事用のノートパソコンを持って来て、勤務時間中は書斎で仕事をしていた。
社内の方とのミーティングも顧客とのやりとりも、普通にこなしていた。
普段、私たちとは方言で話しているのに、仕事モードの娘は、標準語で快活に話している。
頼もしい限りである。

いい時代である。



指しゃぶりがなかなかやめられず、どうしようと悩んでいたあの頃が懐かしい。



幼い子どもたちからすると、あらゆることが私は神様的存在だった。
精神的な天秤に乗せる。
片方が私、もう片方が娘たち。
その天秤は最初、私の方が重くてびくともしなかった。


しかし、時を重ねるごとに少しずつ私が上がって行った。
やがて、成人した三人の我が娘たちの方が重くなった。

昔は3人いても私の方が重かったのに、今はひとりひとりと比べても
天秤は娘たちに傾いている。



歳を重ねて行く私を今は労わってくれるようになった。



大きくなったね^^






note毎日連続投稿2000日をコミット中! 
1936日目。
※聴くだけ・読むだけ・聴きながら読む。
どちらでも数分で楽しめます。#ad

#66日ライラン

この記事が参加している募集

サポートありがとうございます💖サポートされたお金はプリンターのインク購入に使わせていただきます🤣60代ですが毎日noteを執筆中です😄素敵なnoterさんへ恩送りさせていただきます🎁kindle書籍も出版しています📚