楽になれるよ。駅のホームで悪魔が囁いた。くたびれたスーツ、剥げた革靴を見つめているうちに、何もかもが嫌になった。駅員のアナウンスが聞こえ、遠くから差し込むライト。希望の光に見えた。点字ブロックに足を乗せた時、スマホが震えて、思わず立ち止まった僕。救ったのは因果なことに会社だった。

画像1 140字小説32

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?