昼間からベッドで寝転べる喜びは、言葉にし難い一種の幸福感があった。ただ、風邪を拗らせた結果なので身体はひどく重たい。何をするのにも気合いが必要で、結局、クリーム色の天井を眺めるしかできなかった。私のいないところで出来事は起き、物語が完結していると思うと、少し寂しい気持ちになった。

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