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「鹿尾菜」「羊栖菜」どちらも同じ海藻の名前です

【360むすび!】キッチンオリジン(混ぜごはん)

(今回の豪雨による被害に遭われた皆さんに、心よりお見舞い申し上げます)

最近のクイズ番組でよく出題される問題に難読漢字がある。漢字検定の上級者だけがわかるような難しい漢字が多く、テレビを前にして、ぽかーんとしてしまうことも多い。
それでも、なんとなく漢字の意味や構成から、その漢字が表す言葉を導き出したいとも思う。
同じように考えている人きっと多いはず…

そんなみなさんに、この問題を解いてほしい!

「鹿尾菜」「羊栖菜」
これは、どちらも同じ海藻をしめす漢字です。
さて、その海藻とは?

「鹿の尻尾の菜っぱ?」
「羊の栖(すみか)の菜っぱ?」
まったく想像がつかない。


鹿の尻尾とは、そもそもどんな感じだったっけ?
羊のすみかって言われても、羊小屋しか思いつかない。

草食動物ということ以外に、この2つの共通点も見つからない。
これはかなりの難問だ…


(下の写真の中に、答えが載ってます)

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実は、この漢字の読み方は、「ひじき」
あの黒くて細くて、煮物に使うひじきだ。

でも、どうしてこんな漢字をつけるのだろう。
鹿や羊はどう関係あるのだろう。

いろいろ調べてみた。でもはっきりしない。
うーん。

ようやく、この謎を解く鍵を日本ひじき協議会のQ&Aの中に見つけることができた。

「鹿尾菜」と「羊栖菜」の由来については申し訳ありませんがよく判らないのです。

えっ!?


鹿尾菜の方は、良い状態のヒジキの芽一粒一粒をよく見るとピンと跳ね上がっている鹿の尾のように見えることから付けられたと言う説が有力なようです。
羊栖菜は現代中国語でも「ヤンシーサイ」と発音し、ヒジキの事を指しています。
ちなみにわかめは「クンタイサイ」と呼んでいます。
そんなことから中国からの渡来語が「羊栖菜」で日本で独自に発達した文字では「鹿尾菜」になったのではないかと想像しております。

どうやら、日本ひじき協議会のほうでも、この漢字の由来については、はっきりしていないらしい。

ヘェ〜こんな身近な食品にも、こんなことがあるんだなあ。

はっきりしていないことがハッキリしただけでも、得たものは大きいと思う。
ちょっと誰かに伝えたいなあ。

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キッチンオリジンのひじきごはんのおむすび!
今月のオススメらしい。

ふっくら炊かれたごはんに、ひじきの煮物(にんじんや油揚げなんかも)を混ぜ合わせた、ひじきごはん。

なんかほっとする。
やさしく懐かしい味がする。

混ぜごはんにすることで、もっちもっち感も出てくるなあ。

「鹿尾菜」と「羊栖菜」のほっこりおむすび。


ご馳走たまでした!



白でも黒でもないおむすびの話も、おかわりどうぞ!


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