クラブハウス(Clubhouse)は、Jリーグのサポーターの声をつなげられるのか
音声版ツイッターとも言われるクラブハウス(Clubhouse)が、瞬く間に広がっている。
果たして、Jリーグのサポーターにとってこの新しいツールは活用できるものなのか。もしそうだった場合、今後どのように使っていけばいいのだろうか。
実際に使ってみた感想も踏まえ、考えてみたいと思う。
※クラブハウス(Clubhouse)については、徳力さんが詳しくリポートされているので、参考にさせてもらいました)
簡単にクラブハウスの特徴をまとめると、こんな具合になる。
●空いた時間に気軽にいろいろな人の音声チャットを聞くことができる
●複数人で同時に話をしても、音声が乱れない
●聴衆とスピーカーの間に壁がない(どちらにでもすぐび入れ替われる)
●実名かそれに近い登録で、相手の顔が見える
●発言が残らないので、裏話などがしやすい
(その他には、招待制、今のところiPhoneでしか使えない、クローズドでも使えるなども)
では、なぜこんなに一気に話題になっているのだろう。
そのひとつに考えられるのが「コロナ禍の隙間にはまった」だと思う。
多くの人がコロナ禍で人とつながれない、話せないという精神的にも肉体的にも圧迫された時間を過ごしてきた。このクラブハウスという人を声で結ぶという新しい価値が、その圧迫されていた人の心や時間にちょうどハマったのではないだろうか。
しかも、大部分のユーザーが、まだその活用の仕方を模索している最中にあって、これからそのカタチが決まってくるところでもある。つまり黎明期の面白さを今なら感じることができるのである。
ここからが本題である。
果たして、このクラブハウスはJリーグ(他のスポーツも含め)ファンやサポーターに受け入れられるものなのだろうか。
その答えを率直に言うと「イエス」である。
というか、むしろスポーツ観戦やその感想を言い合うのに向いているのである。
先ほどあげた、特徴をもう一度見てみたい。
●空いた時間に気軽にいろいろな人の音声チャットを聞くことができる
●複数人で同時に話をしても、音声が乱れない
●聴衆とスピーカーの間に壁がない(どちらにでもすぐび入れ替われる)
●実名かそれに近い登録で、相手の顔が見える
●発言が残らないので、裏話などがしやすい
つまり、互いは知らなくても(顔が見える)同じチームを応援するサポーター同士が集まることができ、そこで自由にワイワイ話し合える場を作ることができるのである。
しかも、音声だけというのも便利だ。
各々がDAZNの中継を見ながら、LIVEで一緒に盛り上がることもできたりするのである。
イメージとしては、浦和レッズのアウエーの試合を居酒屋 力(サポーターの集まるお店)に行って、顔見知りやそうでないサポーターも混ざりながら、中継を一緒に見て盛り上がることが、このクラブハウス内でできるのである。
もちろんスタジアムから帰ってきた後に、試合の議論なんかも行うことができる。
これまではSNSやインターネットの掲示板などで議論をすることが多かったけれど、どうしてもネガティブな発言やサポーターでない人が混ざったりして荒れる場面が多かった。
ほれが実名かそれに近い登録で、しかも言葉が残らないことによって、荒れにくくなるのも想定される。
つまり、音声SNSだけどリアルな人のつながりに近いのである。
ちなみにFootballで検索すると、世界中の有名クラブの部屋ができ始めてきているのがわかる。近いうちにスポーツファンやサポーターの中でもかなり活用されそうな気がしている。
最後に、この疑問を検証してみたいと思う。
果たして、クラブハウス内でサポーターが集まって一緒にチャント(応援歌)を歌うことはできるのだろうか。
それについては、昨日聴いたROOMで興味深いことを行っていて、これがかなりヒントになった。
「今日も歌うよ!567abilityでWe are the world and more!今日は輪唱にチャレンジ」というROOMで行われた実験だ。
この中で5~6人のスピーカーたちが、童謡カエルの歌の輪唱にチャレンジしていた。結果としては、どうやっても声が揃わなかった…
スピーカーたちの話によると、歌っている本人たちは音楽と合っているのだけど、聴く側にはバラバラになってしまうのだそうだ。
つまり、チャントを揃って歌うのは、現時点ではかなり難しいと言えよう。
でも、悲観はしていない。
その問題も絶対的なものではなく、近い将来使う側の工夫や、クラブハウスの進化によって解決するのではと思っている。あるいは代わりになるアプリも登場するかもしれない。(ツイッターなどでは、クラブハウスに似た音声版も試験に入っているそうだ)
また、擬似的に拍手をすることはできる。
このクラブハウスでは、ミュートボタンを連打することで、視覚的に拍手に近いアクションを送ることができるそうだ。こういった機能も工夫次第では活用できそうである。
もちろん、リアルなスタジアムでの観戦には敵わないと思うし、もしかしたら、もっと優れた機能のツールも出てくるかもしれない。
コロナ禍で、これまでにない大きな変化が訪れている。サポーターの声をつなぎ、よりスタジアムの熱量を高めて行く方法をみんなで考えていきましょう。
俺たちはこれまでも、あの広いスタジアムで、それこそ何万人もの仲間と一緒に声を合わせてこれたのだから…
(終)
最後まで、読んでいただきありがとうございました!
こちらでは、浦和レッズのシーズンチケット歴24年のサポーターでありファンベースプランナーの自分が、スタジアムの熱量を上げていくためにできることを書き綴っています。
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