乙武さん

乙武サンと五体不満足

美しい美貌と類(たぐい)まれな才能がありながら、自殺する有名人が後を絶たない。メディアにも引っ張りだこで、超多忙な毎日を過ごして、お金にも不自由はない。アナウンサーや俳優、アスリートなど表舞台で活躍する著名人は、異性からもチヤホヤされて、はたから見れば思い通りの人生を過ごしているように思える。そんな素晴らしい境遇に恵まれながらも、自ら命を落としていく。凡人の私からすれば、残された人生がありながら、なんてもったいないことをするのだと不思議に思う。きっと人にはわからない苦労があったのかもしれないが、贅沢(ぜいたく)な悩みとしか言いようがない。
そんな恵まれた境遇の人たちと対照的な生き方をされているのが、タレントの乙武洋匡(おとたけひろただ)さんです。
「生まれたときにビックリされるのは、桃太郎とボクくらいのもの」「超個性的な姿で誕生」と乙武サンは自らを描写し、1998年に「五体不満足」(講談社)を出版して、累計600万部超の大ベストセラーになりました。

2016年以降は、ネガティブな報道が続きましたが、その試練を乗り越えて、近年ではパラスポーツの取材をしながら、乙武義足プロジェクトの全容をもとに、「四肢奮迅」(ししふんじん)を出版されています。
ふとTwitterを観ていたら、乙武さんがさっそうと砂漠を駆け降りていく動画が目に入ってきて、衝撃をうけました。


障害は不便です。だけど不幸ではありません!」乙武サンの前向きな生き方は、五体満足に生きる私たちに、「言い訳ばかりの人生はやめて、1生に1度の人生をもっと楽しもうよ!」と呼び掛けているように思えた。乙武サンは、多くの人たちに希望を与え続けています。今後の活躍が楽しみです!


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