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産後の妻をサポートしたいのに上手くいかない…その理由はオムツ替えが下手だからではない話

わたしは今、生後3ヶ月半の男の子を育てています。

このnoteに辿り着いてくださったあなたは、きっと「奥さんをサポートしたい」「一緒に育児をしていきたい」と考えている、心優しい素敵な旦那さんなのだと思います。

まずは、その気持ちに、いち母として、妻として「ありがとう!だいすき!」と言わせてください。(笑)

産後はとにかく目まぐるしく、目の前で起こることに対処することに精一杯で、自分を労るとか、夫に感謝の気持ちを伝えるとか、そんな余裕は全く無いのです。

例えるならば、iPhoneのあの“絶対に起きられるけれど、寝起きの後味が悪すぎるのアラーム音”が、いつ大音量で鳴るのかビクビクしながら生活している感じ。(しかもスヌーズ解除とかそういう機能はないから、止め方が分からない恐怖)

少し時が経って、ほっとすることができるようになった日。心にじわーっと「あー、この人が夫で良かったなぁ」という思いが染み込んでいくのです。

育児を通して、そのような関係を築いていきたいと考えている方は、ぜひこのまま読んでみてください。


まずは現状チェックから

産後の状態は十人十色なので、当てはまらないケースもあると思います。本当はお1人お1人のお話をお伺いして、現状を把握したうえでお伝えすることがベストなのですが、こればっかりは難しいので

・奥さんが「うつ」の状態ではないこと

・育児に参加している状態であること

を前提にお話ししたいと思います。

《育児に参加しているってどう判断すればいいの?》 ー 生後0〜1ヶ月半頃までは「担当しているお世話があること」が判断基準のひとつになるかなぁと思います。仕事から帰ってくると、オムツ替え担当に変身しているとか、週末の夜間のお世話は自分の担当だなぁとか。キマグレではなく、きちんと担当していることがあれば、わたしは“参加している”として良いと思います◎


オムツ替えが上達しても、妻の笑顔が減っていく理由は?

赤ちゃんのお世話ってひとつひとつ見るとそこまで難しいものではないかもしれません。

そのため、1週間もすればオムツ替えもミルク作りもどんどんと上手くなっていく方が多いのではないでしょうか。(余談ですが、わたしの夫は超がつくほどの心配性&不器用なため、頭では分かっているのに自分の手が思うように動かず、オムツ替えは3ヶ月経った今でもたどたどしいです!(笑))

お世話のスキルがアップしても、妻の笑顔はどんどんと減っていく気がする…。

そうすると、もっと育児をがんばらなくては!もっとオムツ替えや寝かしつけが上手くできるようにならなくては!と思う方が多いかもしれませんが、いくらお世話のスキルが上がっても、笑顔の数は減っていく一方かもしれません。


理由は、“愛情のタンク”が干からびているから

僭越ながら少しわたしの話をします。

わたしは元々、人やものに愛情を持ちやすい?性格です。家具や道具は気に入ったものだけをずーっと愛でていたいし、仕事でも同僚や後輩が辛そうだったり悩んでいたら一緒に解決したいと時に社長室にお邪魔するような人間で、自他ともに愛情は多めだと認識していました。

だから、子どもに愛情を持てるかな?とかそんなことを心配することはありませんでした。

結果、産後のホルモンも後押ししてか、息子はとても愛おしく、意識しなくても愛情が溢れて、常に注がれているような状態です。

でも、ふとオムツ替え後に手を洗った時、鏡に映った自分を見て「あ…干からびている…」と気付いたのです。

わたしの愛情は息子に注がれすぎていて、カラッカラになっていました。

自分を労ることも、夫を気にかけることも愛情なのに、もうそんな愛情は1滴も残っていませんでした。息子に注ぐ愛情も絞り出しているようで痛かった。

お母さんから赤ちゃんへ注がれる愛情は無限に湧き出てくるものなのでしょうか?

わたしの答えはNOです。

やっぱり、愛情って誰かから注がれて、その愛情をまた誰かに注ぐものだと思うんです。

産後1ヶ月は多くの場合、外出禁止。

会えるのは家族だけ。

そのような状況だと、友人や仕事など、外で愛情のタンクを満たすことはできません。

つまり、内で満たしていくしかありません。

産後は、夫に愛情を注いでもらう以外、愛情のタンクを満たしていくことはできないのです。


奥様の“愛情のタンク”は枯渇していませんか?

育児にお仕事に忙しい旦那さんに、また新しいことをお願いしてしまうのですが、

奥さんに感謝のメッセージを毎日毎日伝えてみてください。

昨日、感謝を伝えたから、今日は口に出さなくてもいいやではなく、今日はメッセージカードを書いてみてください。

オムツ替え中に「こんなに出た!」って笑ったり、夜中の頻回授乳の際に「さぁ、夜勤しますか」とか奥さんの顔を見て笑ってみてください。一緒に育児できて楽しいよって伝えてみてください。

干からびているのですから、少し水をやったぐらいでは、すぐに吸収されてしまいます。

絶えずお水を注ぎ続けてください。

きっと奥さんの愛情のタンクの貯め方は旦那さんでが1番分かっていると思います。(例えば、容姿を褒められるのが嬉しい人もいれば、成果物を褒められると嬉しい人もいます。猫っかわいがりされるのが好きな人も、ツンデレが好きな人もいますよね。そこは、付き合っている時の感じで、心のツボを押してあげてください。)

そして、できるならば、少しだけ手を伸ばしてみてください。

奥さんは母になった瞬間から「自分ができなくてはいけない」というプレッシャーと戦っています。

授乳もオムツ替えも寝かしつけも、「できなくても誰かがやってくれるっしょ」と余裕ぶっこきマンボにはなれません。

できるかできないかではなく「やる」以外の選択肢はないなかで、小さな命と向き合っています。

それに対して、もしかすると旦那さんは心のどこかで「自分ができなくても、最後は奥さんができるから…」と思っていることがあるかもしれませんね。(その余裕に救われることも多々あります。)

上手く出来なくてもいいんです。

「あ、この人、何とか自分でやろうとしてくれているな」「少し無理してでも、自分の手を伸ばして助けようとしてくれているな」

そんなことが伝わると、愛情のタンクが少しずつ満たされていきます。

すると、心にじわーっと「あー、この人が夫で良かったなぁ」という思いが染みていきます。

奥様の笑顔を見られる近道は、育児のスキルアップだけではないかもしれません。

次の記事を書くための活力とさせたいただきます!