太宰府天満宮→竈門神社→都久志の湯

先日、太宰府天満宮アートプログラムvol.9 ホンマタカシ「Seeing Itself-見えないものを見る」を観に太宰府へ行きました。

展示は8月まであっているのであせって観に行く必要もないし、また今度でもいいかなと思いながらも、お出かけ日和の青空に背中を押されて電車に乗る。

西鉄太宰府駅からお土産屋さんが並ぶ参道を抜け、観光客に混じりながら境内をご本殿に向かって歩く。the観光地。思えば遠くへきたものだ。

境内の池に架かる丸い橋の上で、カラフルな出で立ちのオモニの一行にスマホのシャッターを頼まれ、ジェスチャーの通りタッチパネルに表示された丸いシャッターボタンを押す。

「撮りますよ~。ハイ、チーズ!」パシャ!

自分の口から咄嗟に出たベタベタなフレーズに困惑しつつ、お参りをすませたあと作品が展示してある宝物殿へ。

作品数は多くないけれど元々の収蔵品と呼応するように写真作品が展示してありおもしろい。一番観たかったカメラオブスキュラの作品もやはり素晴らしく、しばらく足が止まった。

宝物殿の作品を観てそそくさ帰るつもりが、100円バスで6分ということで竈門神社のインスタレーション作品も観に行くことに。作品も気になるが竈門神社も気になる。

バスはくねくねと山を登り竈門神社へ。

立派な木々の葉の緑がまぶしく、そこに溶け込むように設置された作品が次元のゆがみか異界への入り口のようでまたおもしろい。

「都久志の湯 600m」

やはり神社前のバス停で見かけた看板の温泉が気になり、入浴料はいくらだろうとホームページを調べてみる。洗練されたホームページのデザインと500円という入浴料に邪心は消え去る。

ところどろ景色の開けた田舎道をホテホテ歩いて温泉へ。

温泉の浴場は少しくたびれていて塩素の匂いも漂うけど、お客がほとんどいないのでゆったりと湯船を満喫。

体を大の字に浮かべ西日が湯面に反射してタイルの壁にまたたくのを眺める。女湯のほうから子供がはしゃぐ声が聞こえる。いい塩梅。

体がなかなか冷めないので浴場入り口のベンチに座り外の風にあたる。一組の若いカップルが家族風呂の建物に消えていく。ゲームコーナーのスロットは寂しげにピコピコと鳴っている。

腹も減ったので食堂で「地鶏うどん」を食べ、また神社前のバス停に向かってホテホテ歩いて帰る。地鶏は思ったより堅かった。

おわり


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