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あれ、VTuberて漫画を語らないよね

■あれ、VTuberて漫画を語らないよね

少し気になったのだけど企業勢のVTuberて動画一本使って漫画語りしているのって、ほとんど聞かない。
これは自分が知らないだけかもしれないが…

ただ、少し前だとVTuber皇牙サキが『薩摩義士伝』を取り上げ話題になったのは知っている。
それ以降そんな話題は聞かない。そんな皇牙サキも少し前に引退したし…

ともあれ、このケースでも人気者がマイナーな漫画を取り上げれば、話題となる。そもそも、漫画語りは割と数を稼げる動画内容だ。
実際、VTuberで無くとも個人でなら割としている。

企業勢はそんな稼げる配信ネタをしていないのだ。

ゆえに企業勢VTuberが漫画語りしないのは何かなリスクがある為と考えるべきなのかも知れない。企業勢自体、大勢のVTuberがいるなかで誰もしてない事も考えても、コンプライアンスとして教育されており、禁止項目になっているのかも知れない。

その反面ではないが、ゲーム実況はメインコンテンツとなっているVTuberもいる。それは当初からゲーム実況をメインと公言してなくともだ。

ただ、このゲーム実況も完全にホワイトではない。一部のタイトルや配信スタイルではゲーム実況は禁止されている。
先日もこの取り扱いでVTuber界隈で騒ぎとなっていた。

だから、ゲーム実況するタイトルには敏感になっていた。

やはり、この例から漫画語りは危険、駄目ということなのだろう。だから、ホワイト認定されているゲーム実況に頼らざる負えない節もある。
また、ゲーム実況はし続けることでオフィシャルな認定やイベントに対しても呼ばれるなどのメリットもある。VTuberにとって活動を広げる機会である。

それをいえば、皇牙サキも『薩摩義士伝』このケースだが…
ともあれ、漫画語りはVTuberにとってリスクのある事では間違いないのだろう。

■なら、漫画を語るリスクとは

漫画を語るリスクとして考えられるのは、以下の二つが考えられる。

1.読者、ファンに対するモノ
2.出版社に対する配慮

1.読者、ファンに対するモノ
人気作であるほど賛否があり、これほどの漫画作品を語ることはある種、宗教を語る事と同じになる。下手をすれば、それだけで炎上に到らずとも敵を作りかねない事態になる。
よほど敵、味方を作らないで人気作を語るのは難しい。だからといって、マイナー作は敵も味方も作らなければ、面白く語らなければ支持者も得られない。

結局は話のネタになっても、トークスキルが試される結果になる。

2.出版社に対する配慮
これには更に二つの側面がある。一つはインフルエンサーとしての宣伝効果。皇牙サキの「薩摩義士伝」はこれ。
もう一つはネタバレ、ダメ出しなどの営業妨害的な側面。これはVTuberでなくとも問題になりがちだ。

インフルエンサーとしての宣伝効果なら、むしろ歓迎するべきでは?
そうなると逆にステマだと勘違いされて問題となりかねない側面もある。実際、某映画の漫画でもPRの付け忘れで騒ぎになった。

つまり、個人的な意見なのか企業的な意見か曖昧になりかねない。そうなると冗談でなく『※個人の感想であり…』といったテロップを付け続けないといけなくなる。

■そして、オフィシャルな存在に

しかし、ゲーム実況と同じように漫画語りもオフィシャルに認定される場合もある。

人気VTuberがラノベを語る動画になるが、これはチャンネルを見て分かる通り、出版社である。つまりは“読書感想会”と銘打っているが、まず企業案件である。

これまでもラノベ、漫画等で声優やアイドルが宣伝というか作品に関連するPR動画をあげられることもあった。

つまり、これら声優やアイドルのように、VTuberもこういった宣伝媒体として認知されていることになったのである。

話は戻るがゲーム実況に置いても企業に属しているとNGといったケースもある。逆にそのNGを正式に法的に提携することで解消したのも記憶に新しいだろう。

■結局、好きなこととは

ただ、こうなると企業勢VTuberは声優やアイドルのように演じられることが求められる。
いや、元々演じているだろうという野暮な突っ込みとか抜きにして語るが、嫌いな食べ物も仕事となれば大好きといって食べなくてはいけないのだ。それがここでいう演じること。

本来、VTuberというかYouTuberの長所は芸能人にないしがらみに縛られない自由な存在であったこと。そもそも、企業勢という企業に属していることがといった話はまあ、また抜きにして話すが、漫画語りの魅力は好きに語ることである。そうでなくとも好きなモノを好きに語る。
YouTubeでも「好きなことで、生きていく」とキャッチコピーがあるぐらいだ。

オフィシャルな存在となれば、この好きなことはいくらか阻害される。

結局、この好きなことが時にして、阻害をもたらすことがある。だからこそ、企業勢という縛りがVTuberであっても漫画語りを阻害しているのかも知れない。

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