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【役者・アーティストに知っておいて欲しいこと】 第1層


こんにちは。
気温の変化が激しいですね。
体調を崩しやすいので気をつけましょう。
具体的には、気温の変化を感じて着るものを調整して体に負担をかけない様にしましょう。

と月並みですが、トレーナーっぽいことを言ってみました。

 さて今回ですが、本当は人類全員に知っていてほしい事のなのですが、僕が関わっているので「役者・アーティスト」の方々に特に知っておいて欲しいことの一部をトレーナー目線で、僕の目線でお話しいたします。

それでは早速参ります。




【己の身体を知れ】


 当然ですが、「自分の身体を知る」ということは大切です。むしろ知らなくて良いと思うことが危険です。
なぜかと言いますと、身体が資本だからです。身体があるから表現できる・パフォーマンスできるからです。
表現に当たっての技術や経験は当然必要かと思いますが、
それらは身体のキャパシティを超えることはありません。

極端な例ですと
・口が開かないのに歌えない
・足が動かないのに踊れない
など。



【たかはしの思う、これは知っておいて欲しいこと】


僕が思う最低限知っておいて欲しいことは、

・おおまかな身体の構造

 ー身体の構造がわかれば、どこが動くのかがわかります。それだけでも知らないよりも身体の動きはよくなります。
また、身体に関する内容を人に伝える時、伝えられた時に認識ができます。
例)腰ってどこを指すのか、股関節ってどこにあるのか、どこが疲れているのか、どこが痛いのか


・通常の時との違い(体調、疲労、ストレス、痛み、張り)
 ー通常時との違いがわかるには、通常時と今の状態両方ともわからなければなりません。でもこれが、コンディションを把握すると言うことです。
最低でもある一定のパフォーマンスをしなければならない場合、その時のコンディションによって準備の仕方を変えなければならないし、自分でそれができない場合はコンディションを伝えて手伝ってもらわなければなりません。
例)脈、関節の可動域、力の入り具合
 安静時心拍数が高い場合、緊張や発熱など



 そんなに難しいことではありませんね。
ただ、ちょっと意識しないとわからないことです。
身体を精巧に使って表現する方々なので
本当はもっと詳しく知っておいて欲しいのですが
これだけでも怪我や病気をいち早く感知できます。
そして何よりパフォーマンスに反映されやすいです。



【なぜ軽視されるのか】


 自分の身体を知ることは本当に大切なのにも関わらず、僕は軽視されがちな印象を持っています。
ではそれはなぜか、ということに関しては僕の憶測の域を出ませんが
役者やアーティストは
・表現すること
→お芝居をする、歌う、踊る、アクションする
 こう言ったことに対しては当然注力されている方がたくさんいらっしゃいます。
しかしながら、そこに注力し過ぎて身体に対して意識が向かない方も多くいらっしゃたり、そもそも身体が大切ということを考えてもいない方もいらっしゃいます。

 また、以前にも書きましたが芸能と言う業界の中では根性論がまだまだ蔓延っている様に感じます。
これも自分の身体を軽視する要因のひとつになっているのではないかと思います。身体に向き合う前に精神力でなんとかしろ‼︎ということですから...


これは稀有ですが、
・身体を労わらない
・身体に負担がかかったり健康に悪いことをやる
と言うことがカッコ良い‼︎
そんないつの時代の俳優かわからない様な価値観の方ともお会いすることがあります。
ある意味で自分の身体を知っているのだと思いますが、真逆です。



【もったいない】


 このnoteの冒頭で、体調を崩しやすいので気を付けましょう。と書きました。それは気温の変化が激しいからとお伝えしました。
 この気温の変化に鈍感な場合、体温の調整が遅くなる可能性は高くなります。
その変化に気づかずに風邪をひいたり、熱中症になってしまっては大変です。ちょっと外気温の変化に気を配れば、防げたかも知れない...
寝る時の気温や湿度、気を付けたら朝起きた時に喉が痛くないかも知れない...
そう、「もったいない」です。

 上記の例はちょっと大袈裟かも知れませんが、パフォーマンスでも身体の変化に気づかずに怪我をしてしまったり、体調を崩してしまうケースは多くあります。
もう少し早く気づいて相談してくれたら...といつも思います。
もちろん、僕がその場にいて気付いて声をかけて最悪を免れることもありますが、僕もフォローしきれないことはたくさんあります。

 怪我や体調不良だけでなく、パフォーマンスの高さにも影響しますし、疲労の蓄積度も変わってきますのですごく重要です。

ちょっとした意識の違いでの「もったいない」をなくして欲しいと思います。




【トレーナーが暇な現場=良い現場】

 

 役者・アーティストの方々がそれぞれ自分の身体を把握し、コンディショニングしていけた場合、僕らトレーナーは暇です。でもこれが理想的だと思っています。
 当然トレーナーがいなくて良いわけではありません。
トレーナーはいるけど、暇。
これです。
「おい、たかはし‼︎サボって金もらいたいだけじゃねーか」と言われるかも知れませんが、それでもこの主張は変えませんし、ちょっと意味が違います。
 怪我も体調不良も疲労によるパフォーマンス低下も無くなった方が良いに決まっています。その改善のお手伝いは喜んでします。そして、アクシデントの時にもしっかり対応します。
 

けれども、最初からトレーナーにおんぶに抱っこというのは
表現を生業にするプロと言い切れるのでしょうか...。

トレーナーは絶対現場に必要だし、かかりつけのトレーナーは絶対に必要です。でも自分でなんとかコンディショニングできて何も起きないことが最高であることは間違いありません。



【最後に】


 今回はすごく当たり前だけれども案外抜けている、自分の身体を知るということに関してお話ししました。かなりの私見ですが、まずはこれだと思っています。

 今後はここからさらにもっと知っておいて欲しいことを書いていきたいと思います。

ご好評につき第2層を書きました。

ぜひご覧ください。





 

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