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『週刊、おれ。』

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(FAR EAST TOKYO)NIKKE Groupのボーカルギター當眞がお届けする、週刊活字連載です。 毎週月曜刊行。と謳いつつも、ちかごろ不定期更新です。
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記事一覧

【銀杏の並木とあの朝のお茶漬け】

見慣れない満天の星空は、どこか発疹のようで少し心配になってしまった。空は健康だろうか。健…

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【 】

目を開けたままで君のことを考えている。 「おかえりなさい!」 ただそれだけをでも切実に伝…

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【眠りの中で聞いておくれ】

「なにかを忘れている気がする」 電車を降りるとき。友達の家を出るとき。テレビを観ているよ…

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【おはよう、おやすみ、昨日、明日】

明日が来る。 明日が来る! その実感。 その恐怖! ここは東京。東から登る太陽が明日の証…

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【季節は音楽みたいだ】

なんの役にも立たない言葉が人の心を豊かにしていく。 針で刺せば弾け飛んでしまいそうな、儚…

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【Tombstone flower】

倒れた戦士への手向けの気持ちで、先週の『週刊、おれ。』を書いた。 なのにまた、またぼくは…

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【Someday】

ふぅ。 疲れてないのにため息ついて机に向かう。 疲れていない時のため息は、疲れている時のそれより音が少し高い。 いまはそれだよ。わかるかい? 机に向かうということは、君のことを考えているということです。 やぁ。 もっともいまは、君のことを探しながら書いているのだけれど。 毎度毎度こんな時間から書いている。夜がもたらしてくれるこの静けさは、実はこころを蝕む結構危ないやつなんだって言われる。 けれど塞いだら見えてくることもあるかもしれないと思うよ。 見たいものが

【HOTEL NORAH - 第二号室】

トンボとあいさつを交わす。 「やぁ。」 ぼくがまだ小さい頃は見かけた顔だ。 彼らと出くわ…

『なぞのフライパン』

なぞのフライパン 飛んでいく 着地 しそうで、しない ふらふらとただ舞っている なぞのフ…

【ひさしぶり 2】

まずいところで途切れてしまった。 ごめんなさい。 前回(4ヶ月前!!)、肺気胸と書いたけれ…

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『世界中のみんなが迷子ならぼくは』

世界中のどこを探したら見つかるだろう 蚊も食わぬ血の持ち主が 君も喜ぼうぜ ぼくたちは祝…

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【ひさしぶり】

ひさしぶり。 なんの情報アップもなく1ヶ月以上も休ませてもらった。 すみません。 そして…

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【HOTEL NORAH -第一号室】

蜃気楼の幻影。 これは幻なのか現実なのかわからない世界にある、宿屋の話- ➖➖➖ 「おれ…

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【溶けない雪】

いよいよ連載開始から1年が経とうとしている。 いちばん初めの投稿を見ると、2019年2月4日の日付となっており、来週、再来週の投稿でちょうど一年を経過したことになる。 続けようか、どうしようか、考えていたのですが、結果、連載は続けることにしました。ひとまず、期間を決めずに。だから、急に辞めるかもしれません。 続ける理由は、辞める理由がないからです。 また、「このまま終わったんじゃあ.......ねぇ...?」という気持ちもあります。まだ何も残していないから。 この連