好きな人と仕事をするな! リーダーの条件 その16
さて、所帯じみた話は置いておいて、リーダーとしてどうあるべきかという話に戻ろう。
まずは、「率先垂範」を心掛けることだね。
一番やってはいけないのは、「昇格したんだから」という「特権階級意識」
を丸出しにするということ。
「あのひと、昇進したら変わったよね!別人みたい」って言われ出したら、あなたの未来は暗いよ。
もう、支えてくれる人が激減したということ。
リーダーは「人徳」が必要だからね。
人情噺ではないけど、いざという時には「あの人のためなら残業してもいい」と思ってもらえないと成果は出せないよ。
だからこそ、先頭に立ってやってみせる姿勢が大事。
掃除でも。
ある職場で、僕の上司は、毎朝、駐車場のごみ拾いをしていた。
みんな、その背中を見て、自然とゴミ拾いするようになったよ。
だから、駐車場はいつもきれい。
お客様から、「いつも駐車場がきれいで気持ちがいいね!」なんてほめられると、みんながいい気分になる。それは上司が何も言わず黙々とゴミ拾いをして見せてくれたから。
もちろん、仕事で実績を出すことも大切。
僕のいた会社で、いつも僕よりもはるかに売り上げが少ない上司がいた。
課は違ったけど、やはり、尊敬はしなかったな。
人間的にも嫌われていたけどね。
「社長の犬」と言われていた。
まあそんなもんだよ。
僕の上司は売り上げが社内トップで、僕が最後まで抜けなかった人だから、仲も良かったけど、それなりに信頼もしていたし、尊敬もしていた。
だから頼まれたら嫌とは言わなかったな。
僕の頼みも聴いてくれたし。
学ぶことが多かった。
やはり、部下が「この人はすごいなあ」と思う部分が何かないとね。
だから「自分の強みを見つけて伸ばしなさい」と書いたんだよ。
これは必ず実践した方がいい。
自分を知らない上司は、部下から見れば「愚か」にしか見えないからね。
<続く>
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