トッテナムシティ2

狙い通りに行ったり、行かなかったり。サッカーは難しい。~プレミアリーグ第25節 トッテナムVSマンチェスターシティ~

はじめに

こんにちは!期末テスト、がっつり勉強したのに寝坊して単位を落としたKIPPUです…。最近、とても寒くなりましたね。みなさん、体調崩していないですか?KIPUUは寒いと、雪の影響で電車が止まるのを期待していた、BOY時代を思い出してしまいます。みなさんにも冬の寒さで思い出すこと、あるのではないでしょうか?そんな素敵な思い出、Twitterにてお知らせください。

さて、今回スパーズは用具係ブランドンを抱えるシティとの対戦です。18-19チャンピオンズリーグ以来、スパーズはシティ相手に判定勝ちが多いですが、今回はいかに!?

初期フォーメーションはこちら〜

トッテナム 25節 シティ 初期フォーメーション

ベルフワイン、早速先発には驚きましたね。ガッサニーガを守護神に推しているのはスパーズサポ1億人といえど、私KIPPU1人だけでしょうか…?

vsシティのボール保持~基準点乱しに翻弄され、個の打開で得点を狙ったスパーズ~

前半は、ボールを保持のシティvs非保持のスパーズとはっきりとした展開で進んだ。スパーズはモウラとアリの2トップでシティのCBとロドリを受け渡しつつ見る。ロドリを経由させず、CBからの展開へ誘導。CBからIHへの縦はCHのスライドで切りつつゾーン1に撤退。サイドからの攻めを迎え撃つ狙い。

しかし前半には、シティのIHを切るスパーズのCHはアグエロにより基準点を乱されるシーンがあった。下のGIFがそのシーン。

トッテナム 25節 シティ 守備 GIF

このあとスムーズにゾーン1左サイドに展開され、ピンチを招いていた。その後のクロス対応は後に書く。

また、前半、スパーズはジンチェンコが上がったスペースをポジトラ時に狙っていた。このスペースにソン、モウラが抜ける。そして、他が上がる時間を作ったり、ソンやモウラのカットインが狙いとしてあっただろう。しかし、ソンもモウラも見事にフェルナンジーニョに潰されてしまい、スパーズの狙いは空振りとなってしまった。

後半が始まるとソンとモウラの位置を入れ替えたスパーズ。後半は、主にウィンクスやロチェルソが中央レーンを上がったり、中央やハーフレーンでキープしてからの展開が多かった。実際、72分のジンチェンコが退場したシーンもシティの右CKをカットしたウィンクスのドリブルがきっかけであった。(このカットは設計されていた?)また、ゾーン1の守備でのボール奪取の狙いどころとしてスパーズは、サイドからの折り返しを中で受けたロドリを狙っていた。後半からのポジトラは前半とは違ってゴール前までたどり着くシーンもあり、守備から入るプランであったスパーズとしては有効な手であったようだ。

後半にスパーズが2点目をとった後(ジェズス投入後)のシティはライン間にボールを送る狙いがあった。下のGIFにまとめた。

トッテナム 25節 シティ 守備後半

ギュンドアンの右ハーフレーン降りにロチェルソがついてくる。その後、縦パスをデブルイネに通した後にライン間を狙ってくる。ライン間からはサイドへの展開、中央での崩し、ハーフスペースの抜けに合わせるなどシティの攻めのバリエーションが広がってしまう。

決定的なシーンも守備陣のふんばり、シティのラストパスのずれによりなんとか防いでいたスパーズだった。


おまけ?シティのクロス戦術とスパーズの対応について

さて、今季のシティの特徴の1つとして挙げられるのがクロス攻撃だ。固められた組織を内側からこじ開けるのはいくらシティでも至難の業だ!というわけで、外からの攻撃でも点が取れるように設計されている。その結果、2月9日時点ではPL1番の得点数をたたき出している。バケモノかよ。。

そんなシティのクロス攻撃にスパーズはどう対応したのか。

トッテナムシティ1

※gif画像

まず、サイドを抉られるとすぐさまに2CBがGK-DF間を埋めに思い切って下がる。そうすることで、デブルイネの十八番(彼は十八番を7個くらい持っているw)である「GK-DF間クロス」を消せる。

しかしシティにはもう1つ選択肢がある。それがマイナスクロスだ。今はこちらが主流と言ってもいいのではないだろうか。GK前を全速力で埋めるCBと戻り切れないCHの間にシティの選手が入り込む。こうすることで、クロッサー・GK-DF間・マイナスの3人で”フィニッシュトライアングル”を形成し、コース切りの限定をさせないように設計されている。

おそらくだが、トッテナムはこのトライアングルに対して、マイナスクロスはある程度捨てていた、というより、捨てざるを得なかった。前述の通り、必死に戻るCBと戻り切れないCHの間に入られると、人間の体の構造的に守り切ることが難しいからだ。よってトッテナムは最初にGK-DF間を埋めることでそこへのクロスを諦めさせ、マイナスクロスが飛んできてからシュートコースに対応するようにしていた。こうすることでしか防げないというモウリーニョの意思決定が見られ、非常に面白かった。

おわりに

今回も今までの流れに引き続き、トッテナムの判定勝ちではないでしょうか?シティのラストパスやシュートが出るたび「おおっ…!」と、声が出てしまった試合でしたが勝ち点3を奪ったスパーズ。『トッテナムに勝ちきれないシティ』が定着してきたようでニヤニヤしてしまいましたね。テスト期間中も日々スパーズのことを考えていたKIPPUがお届けしました…。カムバック!ポチェandエリクセン!!

相方のKAISATSUから一言!

「田舎で電車を1度逃すと次来るのは1時間後。寒い季節はつらいぜ…!」

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