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日本人だけど、日本にいると違和感がある

こんにちは、つづきです。

昨日、英語版のYouTubeチャンネルでIdentity Crisis(アイデンティティ・クライシス/自己喪失)について話しましたが(まだ見てない方は下記のリンクからどうぞ!)


投稿した後、

「トピックに興味があるけど、英語だからいまいち分からない。字幕をつけてほしいな~」

とか他の動画でも

「英語のあとに日本語で言ってほしい」

というリクエストがあったので、字幕をつけるか?と思ったけど、かなり時間が掛かりそうなのと、表現やら色々と日本語に変えると変わってしまうので、話したことをブログで書こうと思います。

以前もこのトピックについては書いたのですが(下記に記事のリンクを貼っておきます)、


そのときはおもに会社を辞めたときに経験した
社会人としてのアイデンティティ・クライシスについてだったので、
今回は動画の最初のほうに話した日本人としてのアイデンティティについて。

6歳のとき始めてアメリカに来たときは、
英語もまったく分からず

アメリカに親戚や友達がいたわけでもなかったので、
それでも早く現地の学校、アメリカ人のコミュニティに馴染みたくて
日本のことについてはあまり話したくありませんでした。

早く輪の中に入りたいという思いが強かったのと
幼少期はとにかく「みんなと同じ」がよくて、

周りの子たちに「この子は自分たちと違う」
と思われたくなかったのでしょう。

あと、渡米した当時は日本の文化よりもアメリカのほうが
カッコいい
と勝手に思ってて

授業で教科書や教材に日本がでてきたりすると
少し嫌な気持ちになりました。

なるべく日本の文化を共有したくなく、
ランチには日本食ではなく
サンドイッチやパスタ、洋食を持っていくのが多かったです。

と言うのも、一度日本食を学校に持って行って
海苔が入ってたのを他の子たちが見て、

「何その黒いの!気持ち悪い!」

と言われたことから
(当時コロラドでは日本食があまり知られてなかったのと、
アジア人が少ない学校だったので
日本食・アジアンフードに馴染みがない生徒が多かった)

日本のことを話したり、
日本食・日本の文化を共有することに対して
少しトラウマになっていたような気がします。

中学・高校では、アジア人の友達が増えたのと
学校に日本語は話せないけど日本人の生徒もいたりして
日本について話したくない、という気持ちは次第に薄れてきました。

ただ、小学生のころに日本語の勉強もやめて
日本語学校も通ってなかったわけですから

日本語も忘れてきて
日本にもあまり帰る機会もなかったので
(渡米してから社会人になるまでは3回くらい)

自分は何人、とか文化の違いについてあまり考えなくなりました。

おそらく日本人としてのアイデンティティについて
深く考えたのは社会人になって日本人の友達が増え
また仕事でも日本に深く関わることになってからで

アメリカに住んでると自分のことを「日本人」だと思ってるけど
日本に行くと「なんか違和感がある」と感じたり

一度ボストンで友達とご飯に行く予定で
電車を降りて、少し早足で歩いてたら

急に横から
ペッと女の子に唾を吐かれ
「自分の国に戻れ」みたいなことを言われ

アメリカに20年も住んでて初めての出来事だったので
あまりにもショックで
怒るとか腹が立つとか
そーゆーのを通り過ぎて
冷静になり、その場は何も言わずせずそのまま立ち去ったのですが
(と言うかなんか目がやばかったので関わらないほうがいいと思った)

「自分の国っていったいどこなんだろ?」
とふと思いました。

一応日本人で日本の国籍は持ってるけど
人生のほとんどを日本ではない国で過ごして
帰れと言われてもねぇ。

まぁとにかく電車での出来事は
鳥にふんを落とされた(=幸運なことが訪れる)と考え

その後友達とLegal Seafoodsというシーフードが有名なお店で
美味しいロブスターと牡蠣を食べ
シャンパンを飲んで
忘れたわけですが

とにかく長い間海外に住むと
まあそんなこともあったり
そんなことも考えたりするわけです。

日本への出張があるときも、
会社では日本担当だったのと

一応外見も日本人なので
日本に仕事しに行くんだから
ちゃんと馴染めるようにしなきゃ!

と思い敬語?というかまぁ日本語を必死で勉強して
マナーの本とかも買ったり
初めて出張に行くときは

めちゃ明るい茶髪を焦げ茶色にしたりしてかなり
気をつけたような気がする。。。

なんでそこまで?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、
私は8歳のときに髪を染めてピアスの穴も空け
(アメリカでは赤ちゃんのときにピアスの穴を開ける子もけっこういる)

渡米してから初めて帰国した夏、
買い物とかに行くと
周りの大人にかなり軽蔑された目で見られたこともあったので

まあ、そういう経験から
今回は仕事で行くんだから変な目で見られないようにしなきゃ!
という気持ちがあったのでしょう。

日本人としてのアイデンティティ問題については
仕事に自信がつき慣れていくにつれ
そこまで考えなくなったのと

大学生・社会人になってから自分と同じような
バックグラウンドの友達ができたことによって

自分だけが違う

という疎外感がなくなったのもあると思います。

なので、まぁ発信することによって
同じような悩みや経験がある子がいたら

自分だけじゃないんだ、と分かり
少しでも気が楽になるといいなとも思う。
(まぁ自分の経験と思ったことを発信してるだけなので
いなかったら、それはそれでいいですが)

あ、あとSNSでシェアするの忘れてたけど
先日、英語と日本語のYouTubeチャンネルを始めて
思ったこと、気がついたことについて書いたので
まだ読んでない方はこちらからどうぞ!)


ではでは、また次回!

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