【アメリカでの就活】いち早く面接に呼ばれる方法
例えばこんなケースがあったとします:
H大学に通っているAさんとBさんは、二人とも大学4年生。
Aさんの履歴書には:
Major(学部):経済学部
GPA: 3.9/4.0
リーダーシップ経験:テニス部・部長、2018年〇大会シングルス優勝
Bさんの履歴書には:
Major(学部):国際学部
GPA: 3.7/4.0
リーダーシップ経験:ディベート部・副部長
二人とも来年卒業、就活中でNYCにあるコンサルティング会社Mに応募します。
応募した一週間後、Bさんは一時審査を受かり、人事から連絡をもらい、面接に呼ばれます。
しかしAさんは一週間、二週間、三週間、一カ月以上待っても面接どころか連絡は一切もらえませんでした。
さて、なぜなのか?
学歴を重視するアメリカ。有名な大学に通っている生徒は面接に呼ばれやすい傾向があります。
しかし、この場合AさんとBさんどちらとも同じ大学に通っている。
しかもGPAはAさんの方が上。
では学部でしょうか?しかしAさんは経済学部出身。コンサルティングにはぴったりでは?
違うとしたらリーダーシップ経験?ディベート部の経験がコンサルタントとして役立つと思われたのでしょうか?
実は、履歴書はまったく関係ありません。
応募する前に、BさんはM社のNYCオフィスで働いているH大学出身のコンサルタントに連絡を取り、15分間の電話のアポをお願いしました。
電話で話した後、Bさんは話した相手(先輩)に自分の履歴書を送り人事に回され一週間後には面接に呼ばれました。
いち早く面接に呼ばれる方法。
そう、答えはコネクションです。
コネクション、コネと言うとあまり良い響きではないかもしれません。
しかしアメリカではReferral(リファーラル)採用と言って、社員から企業に適している人材を推薦するケースはよくあることです。
しかも面接が上手く進み社員として働くこととなれば、推薦した人物(この場合Bさんの先輩)はインセンティブ(報酬)を貰える場合が多く、金額はだいたい$500~$2,500、マネージメントや役職レベルの人材を紹介した場合はそれ以上もらえることもあります。
もちろん、推薦してもらっても面接に呼ばれなかったり面接に呼ばれるまで数カ月掛かる場合もあります。また、面接に呼ばれたとしてもその後はその人次第。
しかし、どんなにすごい経歴でも一日に数百人もの応募者がいるとなると、
面接に呼ばれるまで、また面接どころか書類審査までたどり着くのにも時間が掛かります。
Referralだと、時間短縮にもなりますし応募に必要な書類の量が減ったり面接する前に会社や仕事内容についても色々と学べるので一歩どころか数歩リードして面接にのぞめます。
しかし、そんな人脈なんて最初からあったら苦労しない!なんて思ってる人も多いのではないのでしょうか?
その場合はどうすれば?
なかったら作ればいいのです。
企業のネットワーキングイベント、学会、セミナー、展示会。
実際にこの様なイベントに参加しなくても、Bさんのように同じ大学の先輩だったり今ではLinkedInを活用してネットワークを広げている人は大勢います。
人脈はどこでも、家からでも作れます。
私が大学時代にインターンとして働かせてもらった会社の社長に言われたのが、
In business, it’s all about Who you know, not What you know.
(ビジネスの世界では、何を知っているかではなく、誰を知っているかがすべてよ)
社長は博士号を獲得し、医療関係に携わった法律や交渉、契約関係を専門とした方で、かなりの経歴の持ち主。
にも関わらず、彼女には知識よりも人脈を広げろと言われました。
そして就活している最中も、社会人になった後もこの言葉の意味を実感しました。
もちろん、知識や経験が必要ないということではありません。
しかしビジネスは結局は人。
なので誰を知っているか、誰と繋がっているかは部長だろうが新入社員だろうが、かなり重要になってきます。
まあ、あまり難しく考えすぎずただ友達を作ると言うふうに考えたらいいよ
と以前会社の先輩に言われたことがあります。
と言うことで、就活してる人も就活してない人も友達作りを楽しんで。
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