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起業するなら知っておいても良い情報

note界隈を拝見させていただくと既に独立されている方も多いようですね。おそらくnoteという存在が「有料マガジンのプラットフォーム」のようですので、個人で高い品質の記事を書かれる方には都合が良いのだと感じています。一方で独立を目指されている方や、独立や起業について触れてみたい方など、ビジネスに関して意識の高い方々が交流されているように感じており、note初心者の私としては「凄いところに飛び込んでしまった」というのが正直な感想です。

おそらく「独立したい」という人にとって「How to」が気になると思います。そのへんを少し記したいと思います。私は2016年に前職から独立し、いきなり法人で起業しました。共同創業者は3人、私が代表(社長)です。「個人事業主と法人は何が違うの?」と思われるでしょう。そして「どちらが儲かるのか?」というところです。私は個人事業主を経験していないのですが、収入に関しては「個人事業主のほうが融通がきく」とは思います。これは法人の代表は「年俸」だからで、その年収を事業年度の最初の月あたりに宣言しないといけないからです。これは原則として変更が効きません。なので事業の調子が良くても収入は増えないですし、怖いのは「成績悪くても下げられない」というところです。もちろん、いかようにでも出来ると言えば出来るのですが、面倒な時間は生じます。ただ、法人の場合は社会保険と厚生年金は会社と折半なので、その分の収入は見かけ上高くなります。ま、会社の代表をやってると会社の財布と自分の財布に壁はないので、感覚的には個人事業と一緒といえば一緒です。

サラリーマン時代と比較して収入が増えたかというと、同じ支給額だったとすれば「使える金が増える」ということが出来ます。業務上発生した支出は経費(昼飯などは会議費)になります。しかしこの点も個人事業主のほうが融通が効くでしょう。法人の場合は立ち上げのときに業務内容を宣言するので、それを大幅に超えるものは経費として認められないことがあります。個人事業の場合は宣言がないはずなので、交渉次第です。住まいに関しては、個人事業主はわからないのですが、法人の場合「社宅」として法人が家賃を支払うことで経費になります。つまり収入から家賃台は浮くわけです。ただし間取り(広さ)によってレートが異なるので注意が必要。まぁ起業したてで一人暮らしであれば全額経費になるでしょう。

さて、個人事業ではなく「法人であることの意義」つまり、なぜ私達が「いきなり法人から初めたのか」ですが、私達は医療系のプログラム開発を行っており、納品先は大学や病院が多いです。このとき場合によっては「法人格としか取引しない」という状況が存在すること、もう一つは自社の製品を医療機器化するためには法人である必要があると考えたからです。後は、うちの会社は関係ないですが「法人でないと出資が受けられない」ことが多いです。なぜなら出資は自社株と引き換えに資金提供を受けることがほとんどだからです。ちなみにうちの会社は出資を受けておらずすべて融資で賄っています。融資元は日本政策金融公庫を使っています。出資を断っている理由は、会社の権利の問題です。毎日適当に私服で仕事したいですしね。

次に資本金です。「いくら準備すればいいか」です。うちの場合は3人で500万円を準備しました。さらに起業すぐに500万円の融資を受けています。つまり準備として1000万円でスタートしています。つい最近追加の融資を受けるまでは1000万円+営業収支で営業していました。この辺りは業態によって異なると思いますがIT関係で起業するならこのくらいかと思います。実際は起業する前に「生活に最低必要な月々収入」から「何ヶ月以内に売上を立てるべきか」を検討しましょう。なので起業前に「確実に製品を買ってくれる顧客」を作っておくことが最も大事です。私達はそこで失敗しました。

ちなみに法人を作成するときは資本金とは別に40万円くらいを設立のための経費として準備します。これは「法人登録料」「公証役場での印紙代」「法人の印鑑」などのお金です。これらは経費ですので設立後に資本金から建て替えます。設立に関しては自分たちでも準備できますが、私達は「 会社格安センター」というものを利用しました。自分たちでやるより安く早く確実に済みます。おすすめです。あと法人の印鑑ですが「ゴム印(住所付き)」は不要と思います。おそらく数年で引っ越すだろうからです。

というわけで、起業時に関する情報をまとめてみました。何か参考になれば幸いです。本当は営業やマーケティングについても一般化出来るものがあれば紹介したいんですけど、なかなかそこまで出来ていないのが現状です。一番難しいのは製品の値段付けだと思いますので、そのへんも今後うちのやり方紹介できればと思っています。

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