スクリーンショット_2019-10-26_14

吉岡里帆、悶絶級の愛を叫ぶ。Mステで、椎名林檎を観た。

今回から放送時間が21時に変更、記念すべき第1回の新生「ミュージックステーション」。その一番のハイライトは、何といっても、椎名林檎の新曲パフォーマンス、そして応援に駆けつけた吉岡里帆の渾身の愛の叫びであった。


「幸せすぎます。」
「小学生の時から大ファンで、今も噛んでしまっているですけど、たじろいじゃうぐらい.........」
「心から愛しています。」
「”ありあまる富”という曲の言葉に何度も救われています。」


明らかな動揺を見せながら、それでも饒舌に、新曲”公然の秘密”の歌振りをする吉岡里帆の目には、既に涙が浮かんでいた。


「秘密を覗き見ているような色気たっぷりな言葉と、林檎さんが作り出す世界観、疾走感、今、私この世界にリンクしているのかしら、いやでも見ちゃだめだ.....!」
「椎名林檎さんで、”公然の秘密”です。たまらない世界観です、聴いてください。」



「ギャアあああああアァウァア、すぅぅぅぅ最!!! 高!!!!!」
「もうやばいです、本当に、とろけました!!!!!!!!」


吉岡里帆の林檎愛(そして深い理解と敬意)に圧倒されたのはもちろんのこと、やはり何より、今回の新曲”公然の秘密”は本当に素晴らしかった。

自分だけが気付いてしまった魅力なのか。それともそれは、誰もが共有している既成事実なのか。だとしても独り占めしてしまいたい。その魅力を理解できるのは「私」だけでいい。

豪快な欲望が加速していくスリリングな展開。揺れ動く本心を真っ直ぐに射抜く艶やかな言葉たち。そして、ゴージャスでエキセントリックな音世界。

これぞまさに、椎名林檎流ラブソング、その真骨頂だろう。



「ミュージックステーション」は、やはり偉大な番組だと思う。

今回の椎名林檎のパフォーマンスに、たまたま出会ってしまった人たちにとって、きっと忘れられない夜になったのではないだろうか。それどころか、音楽の聴き方、いや生き方そのものを大きく変革されてしまった人もいるかもしれない。

地上波の力は、大きい。

そう、未来の吉岡里帆は、いつだってテレビの向こうにいるのだ。



【関連記事】


この記事が参加している募集

コンテンツ会議

最後までお読み頂き、誠にありがとうございます。 これからも引き続き、「音楽」と「映画」を「言葉」にして綴っていきます。共感してくださった方は、フォロー/サポートをして頂けたら嬉しいです。 もしサポートを頂けた場合は、新しく「言葉」を綴ることで、全力でご期待に応えていきます。