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【編集後記】 僕たちの心を繋ぐ希望のロックアンセム 50曲

いつもお読み頂きありがとうございます。

音楽&映画ライターの松本侃士です。

昨日、自身4本目の有料記事「僕たちの心を繋ぐ希望のロックアンセム 50曲」の販売を開始しました。お読み頂いたみなさん、ありがとうございます!

この記事では、フェスカルチャーが隆盛/定着した2010年代における日本のロックシーンを振り返りながら、そのハイライトを飾った「ロックアンセム」をベスト50のランキング形式で紹介しています。(50位〜11位のリストは無料でお読み頂けます。)

今回は、同記事の「編集後記」をお送りします。


●企画立ち上げの背景

まず、この企画を始めようと思ったのは、音楽リスナー、また、音楽批評という文化に携わる者としての僕自身の10年間の経験を、何かしらの形で総括したいと考えたからです。

2010年、僕は高校を卒業して大学に入学しました。その頃から、一人の音楽リスナーとして、ライブやフェスに積極的に参加するようになりました。そして、2014年にロッキング・オン・グループに新卒入社してから4年間、音楽業界に身を置きながら、日々加速し続けるロックシーンのリアルを感じ取ってきました。2018年に同社を退職した後も、このメディアを運営しながら、シーンの最前線にキャッチアップしてきたつもりです。

とてもおこがましい言い方になってしまいますが、こうした10年を過ごしてきた僕だからこそ書ける記事があると思いました。

同時に、一人の音楽ライターとして、新しい「代表作」を生み出したいという気持ちが強くなりました。

そして、本来「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020」が開催される予定だったこの3連休の公開を目指して、数ヶ月前からランキングの編纂作業を始めました。


●ランキング編纂の経緯

編纂するにあたり、まずは、過去10年間の主要ロックフェスの出演アーティストのデータをまとめ、そこから約200組以上のアーティストをリスト化しました。

その上で、2010年代のロックシーンへ与えた影響の大きさや、各フェスのタイムテーブルのスロット配置、フェス出演時のセットリストなどを踏まえ、50組のアーティスト(および楽曲)に絞り込みました。

はじめは「ベスト30」のランキングとしてリスト化する予定でしたが、それでは溢れ出してしまうアーティストがあまりにも多すぎて、2010年代の「リアル」を表現できないと判断、途中から「ベスト50」のランキングへ切り替えました。(もちろん、それでも入りきらなかったアーティストは数え切れないほどいて、心苦しい気持ちは残っています。)

今回、ランキングを編纂する上では、「2020年8月時点で音楽活動を継続中のアーティスト」に絞ってセレクトする、という判断基準を設けました。それは、いつか、この記事を読む方が、ライブやフェスのステージで、ここで紹介する「ロックアンセム」と出会う日/再会する日が来ることを願っているからです。

現在、新型コロナウイルスの影響で、いくつものロックフェスが中止/延期となってしまっています。しかし、いつかまた開催される日が来た時、あらゆるロックフェスにおける「ハンドブック」となる記事を作りたい。そう考えながら、原稿の執筆を開始しました。


●原稿執筆を終えての気付き

原稿を書きながら改めて気付いたことがありました。それは、「ロックアンセム」として受容されている楽曲は、メロディや演奏、アレンジが秀でているだけではなく、圧倒的な「言葉」の力を宿していることです。

その「言葉」を紹介する上で、どうしても歌詞の一部のみを抜粋しなければならず、フレーズの選定にとても苦労しましたが、心を震わすパンチラインをセレクトしたつもりです。この記事を、一つの「ロック名詩選」として楽しんでもらえたら嬉しいです。


●最後に

以下、無料で公開している50位〜11位のリストです。実際の記事のテキストと合わせてお読みください。


《50位〜11位 タイトル一覧》

【50位】HOT DOG/THE BAWDIES(2010)
【49位】真赤/My Hair is Bad(2015)
【48位】WanteD! WanteD!/Mrs. GREEN APPLE(2017)
【47位】KiLLiNG ME/SiM(2011)
【46位】イト/クリープハイプ(2017)
【45位】以心電信/ORANGE RANGE(2004)
【44位】STAY TUNE/Suchmos(2016)
【43位】changes/Base Ball Bear(2008)
【42位】ロックンロール/くるり(2004)
【41位】うれしくって抱きあうよ/YUKI(2010)
【40位】らしさ/SUPER BEAVER(2014)
【39位】透明少女/NUMBER GIRL(1999)
【38位】小さな恋のうた/MONGOL800(2001)
【37位】夜明けのBEAT/フジファブリック(2010)
【36位】世界はそれを愛と呼ぶんだぜ/サンボマスター(2005)
【35位】オドループ/フレデリック(2014)
【34位】シルエット/KANA-BOON(2014)
【33位】キラーボール/ゲスの極み乙女。(2013)
【32位】醒めない/スピッツ(2016)
【31位】Love&DISCO/the telephones(2008)
【30位】The Revolutionary/9mm Parabellum Bullet(2010)
【29位】ALMA/ACIDMAN(2010)
【28位】Paradise Has No Border/東京スカパラダイスオーケストラ(2017)
【27位】鼎の問/BRAHMAN(2012)
【26位】ALRIGHT/THE YELLOW MONKEY(2016)
【25位】Squall/04 Limited Sazabys(2017)
【24位】RAINBOW/エレファントカシマシ(2015)
【23位】起死回生STORY/THE ORAL CIGARETTES(2014)
【22位】FLY AGAIN/MAN WITH A MISSION(2011)
【21位】ともに/WANIMA(2016)
【20位】飛行艇/King Gnu(2019)
【19位】From Noon Till Dawn/ストレイテナー(2012)
【18位】city/[Alexandros](2010)
【17位】丸ノ内サディスティック/椎名林檎(1999)
【16位】ナノ・セカンド/UVERworld(2013)
【15位】恋のスペルマ/マキシマム ザ ホルモン(2013)
【14位】シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN(2015)
【13位】Bittersweet / Hatching Mayflies/the HIATUS(2011)
【12位】その向こうへ/10-FEET(2011)
【11位】The Live feat. KenKen/Dragon Ash(2014)


記事を完成させた今、僕の新しい「代表作」を書き上げることができたと胸を張って断言できます。

非常に長い記事となってしまっていますが、ご興味をお持ち頂けた方は、ぜひチェックして頂けたら嬉しいです。



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