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嵐、再誕。決意の新曲"A-RA-SHI:Reborn"が凄い。

【嵐/『A-RA-SHI:Reborn』】

突如リリースされた嵐の新曲"A-RA-SHI:Reborn"。

もし、楽曲のタイトルだけを見て、単なる「デビュー曲のリメイク作品」だと思った人がいたら、それは大きな誤解であることを伝えたい。

この楽曲は、更なる世界進出を目的に制作されたものであると推察できる。しかし嵐の5人は、日本における破格の成功体験に固執することはしなかった。

これまでの方法論を捨てて、「Reborn」、つまり、もう一度生まれ変わらなければ、次の世界へと踏み出すことはできない。この楽曲は、そんな5人の揺るがぬ決意を感じさせてくれる。

そう、嵐は、本気だ。

そして"A-RA-SHI:Reborn"は、新しい時代へ向けた、5人の高らかな意思表明なのだ。

この曲を何度もリピートする度に、僕はその確信を深めた。





原曲"A・RA・SHI"は、ファンクのエッセンスを取り入れながらも、あくまでも生のバンドサウンドを基調としたものだった。そのグルーヴによって生まれる瑞々しい躍動感は、まさにデビュー曲にふさわしいものであったといえる。

それでは、今回の"A-RA-SHI:Reborn"はどうだろうか。

鮮烈なデジタルビートと、洗練されたエフェクティブなボーカル。深く轟く低音と立体的な音響設計を含め、まさに「完全世界基準」のサウンドだ。(日本のメジャーシーンにおいて、その水準をシビアに追求しているアーティストは、現状、ONE OK ROCKとUVERworldを除いて他にいない。)

嵐は、20年にわたってJ-POPを力強く牽引し続けてきた。そして今彼らは、自分たちの誇りであるJ-POPを、世界最先端のポップ・ミュージックへ接続しようとしている。

そしてその試みは、ここに最も美しい形で結実しているといえるだろう。

この国に生きる一人の音楽リスナーとして、こんなにも頼もしく、嬉しく、誇らしいことはない。



また、歌詞の変化からも、嵐の5人の確固たる決意が伝わってくる。

例えば、櫻井翔のラップパートでは、《ボクらはいつも探してる/でっかい愛とか希望探してる》が、《僕らは未だ  まだ見ている/でっかい愛とか希望探してる》へ変更に。

また、サビの終わりの《A・RA・SHI , A・RA・SHI   for dream》の部分は、《A・RA・SHI , A・RA・SHI  My dream》と歌われている。

新しい時代、そして20年目の先へ向けて歌われるこの輝かしい曲に、僕は強く心を動かされてしまった。



2020年、活動休止前ラストイヤーの幕開けを前に、"A-RA-SHI:Reborn"がリリースされたことの意義は、あまりにも大きい。

僕は、嵐の5人の信じるに値する物語を、これからも、いつまでも全力で支持する。



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