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【RIJF2019 ライブレポート】 宮本浩次、ソロステージに立つ。横山健との激情コラボに震えた。

【8/10(土) 宮本浩次 @ 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」 PARK STAGE】

エレファントカシマシの30周年の活動に区切りをつけ、ついにフロントマン・宮本浩次が本格的にソロ活動に動き出した。

ソロ活動のライブは、6月のリキッドルーム公演から始まったばかり。彼の孤高なる勇姿を目撃するために、夕暮れ時のPARK STAGEには数多くの観客が集った。


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今回、宮本は、横山健(Hi-STANDARD/Ken Yokoyama)と共にステージに立った。

日本のロックシーンを震わし、切り開き続けている2人が、同じステージに立っている。その事実に、まず圧倒された。

ベースはJun Gray、ドラムはJah-Rah。4人の間に流れていた親密な空気感は、互いへの信頼とリスペクトに裏打ちされていることが確かに感じ取れる。そして、だからこそ生まれる激情のロック・パフォーマンスは、魂を震わすほどに轟かしいものであった。


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鉄壁の布陣で披露されたパフォーマンスを見て感じたのは、宮本浩次の「歌手」、いや、「パフォーマー」としての真価だ。

今思えば、昨年の東京スカパラダイスオーケストラとのコラボ曲"明日以外すべて燃やせ"も、椎名林檎とのコラボ曲"獣ゆく細道"も、宮本は作詞作曲に一切タッチしていなかった。

ただただ真っ直ぐに歌を届け、ただただ全力でオーディエンスを鼓舞する。その表現姿勢は、エレファントカシマシのフロントマンとしてステージに立つ時と同じようでありながら、一方で決定的に異なる。

エレファントカシマシから解放された一人の人間としての「宮本浩次」。そのモードに突入しているからこそ、自由奔放に、軽やかに、そして晴れやかに、「歌手」「パフォーマー」としての役割に徹することができるのだろう。

53歳にして、これほどまでに大胆に「第2のスタートライン」を切る宮本の姿は、とっても輝かしい。

このソロ活動を通して得たものは、きっとバンド活動にも良い形で還元されていくだろう。だからこそ、幾度となくキャリアハイを更新してきたエレファントカシマシからも、ますます目が離せない。

そして、ソロ活動においても、もっともっと鮮やかな大輪の花を咲き誇らせていって欲しい。



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