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マーベル「プラロック」は優秀な牽引道具

4期生の大賀です。

僕が入っている馬龍山(日71)現場では、ぼちぼち間伐を始めています。

昨年度に先輩方が1500mの作業道を開設してくれたおかげで、高密に道が入っています。なので間伐での伐倒方向は基本、集材しやすいように上方or下方で道に近い方向にしています。

今年度から伐倒で積極的につかっているのが「プラロック」という牽引道具。個人的にすばらしい道具だと思います。

携帯する牽引具に

プラロックは2種類あって、作業能力や大きさが違います。

・MPR-1000(僕が使っているもの)
引張能力:200kgf
ロープ破断荷重:2,100kgf
重量:1.8kg

・MPR-2000
引張能力:350kgf
ロープ破断荷重:3,940kgf
重量:2.9kg

チルホールとくらべて引張能力はかなり劣りますが、遥かに軽いので簡単に持ち運びできます。

間伐で使うなら小さいほう(MPR-1000)じゃないとデカすぎて重すぎます。

上方伐倒に

伐倒したい方向の樹冠を見ると「こりゃクサビじゃ抜けん...」という枝ぶりがよくあります。

↓この間とか

下方伐倒であれば重心はクサビだけで十分起こせるので、あとはフェリングレバーでゴリゴリ回して強引に抜けさせる、ようなことができます(方向が変わってしまう場合もあるけど)。

問題は上方伐倒。木を起こすのが浅い状態で強引に回そうとすると、ツルがちぎれたときにまったく予定外の方向に倒れる可能性があります(昨年度の間伐で何回かやってしまいました)。

ロープで3倍力を組んで人力で引っ張っても無理なケースも多々あります。そんな場合にプラロックなら、人力より遥かに強い力でジワジワ引っ張ることができるので、樹冠を確実に抜くことができます。

玉切りではさまれたときに

玉切りの途中、失敗してガイドバーがはさまれることはずいぶん少なくなりました。けれどたまにやってしまいます。

人力ではどうにもならないほど強固にはさまれた場合。

こんな感じで、近くの木に支点をとって木を真上に持ち上げれば、プラロックをつかって脱出できます。

広葉樹の伐倒に

今年の夏、ご近所の山の雑木伐採を先輩のニックさんといっしょにやりました。ここでプラロックが活躍してくれました。

尾根に大きめの雑木が生えているところで、斜面はかなりの急傾斜、おまけに電線もあるような場所でした。

基本的には尾根の平らな部分にむけて倒さないといけない、という感じ。けっこうシビアな伐倒も何回かあって、個人的には手に汗握る状況でした。

広葉樹を切る機会は少ないんですが、伐倒方向が限定される場合は針葉樹に比べて遥かに難しいと思います。

・枝ぶりが大きく重心が偏っている
・重心が偏っている場合、起こすのが大変
・ツタがからんでいることがよくある

重心方向じゃない方向に倒さないといけないなら、牽引なしで伐倒するのはかなり怖いです。

牽引して倒す場合、ツルが牽引途中でちぎれたら洒落になりません。なのでツル幅をかなり厚めに残しつつ、プラロックで引っ張る→ノコでツルを弱める、というのを繰り返したりもしました。


・・・

プラロックはあくまでも伐倒の補助としての道具なので、これがあれば木が倒せるとは思いません。

受け口、追い口、会合線の向き、ツル幅などがきちんとつくれて初めて生きてくる道具だと思います。

おしまい。


記事:大賀

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