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五目並べはアート

こんばんは。

早いもので地域起こし協力隊3年目を迎えました有村です。そんな3年目一発目のnoteの内容は、林業の醍醐味であるチェーンソーを使った伐倒造材やバックホウを使った作業道開設ではなく、とても地味な作業にスポットライトを当ててみようと思います。

その地味な作業とは五目並べ!
そう、碁石を使った知略をめぐらす楽しい五目並べではなく枝払いした枝葉(通称:五目)や林地残材をひたすら綺麗に並べる忍耐の作業です。

↑の写真のように五目を並べます。

1年目はこの五目並べの作業はとても退屈で、煩わしい作業だったので嫌いでした。しかし、五目を並べる意義を今一度考えた際に、この作業の大切さが分かり、今では林業の作業の中でトップ3に入る楽しい作業になりました。

五目を並べる意義ですが、自分は以下のように考えています。

①落石防止、土砂流出防止、水の分散

→これは五目を斜面に対して直角に、かつ作業道に対して平行に並べることで、特に作業道開設時の落石をそこで食い止め立木に石が当たって傷つくのを防ぎます。同様に五目を積みギャップを作ることで下草が生えていない林内で土砂がそこで止まるようにし流出するのを防ぎます。また水を分散させることもできます。

②作業のしやすさ

→作業道開設時では、グラウンダーは支障木の伐倒の際の枝葉はバックホウの作業道開設作業の邪魔にならないように、作業道上側か、法面下側(土の落ち止まり線)より下側に並べます。そうすることで、バックホウのオペレーターが枝葉を退ける作業を省きスムーズにかつ綺麗に作業道の開設が行えます。また、間伐時にはチェーンソーを持ちながら林内を歩き回るので、枝払いされずに残された切り捨て木や木の末端まで処理されずに放置されている林地残材はとにかく邪魔ですし、乱雑に放置された五目の上を歩くと滑って転倒する危険があります。

③見た目の良さ

→最後は見ための問題。見る人が見れば手間な作業をしっかりやっていると評価してくれますし、何より、五目が整然と並べられているのは見ていて気持ちがいいものです。津和野ヤモリーズのコンセプトのなかに美しい森づくりという一文があります。五目並べはこれに関わってくると思います。自伐型林業で他人の山をやらせてもらうには、他の林業事業体がやらないことをやる。より丁寧な作業を行うことが必要で、五目並べは絶好のアピールポイントだと思います。

以上、五目並べの意義について自分なりの解釈を述べてきました。「五目並べはアート」という言葉が津和野ヤモリーズには広まりつつあります(笑)

↓の写真は自分が2年間五目並べをしてきての集大成となった作品です(笑)

今後とも、我ら五目アーティスト集団、五目ヤモリ、、、津和野ヤモリーズを宜しくお願い致します!

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