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《エピソード2・ハマるヤツ》弱冠20歳で1000万超えの借金、鬱、自殺未遂、親との確執。からの逆転人生を実現させたリアル話。

どう借金にハマっていくのか?ハマった人間の心理とは?

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というわけで、学生ローンからスタートした借金地獄への道。そもそもなんで借金をし始めたか?というとそれはギャンブル。ギャンブルをしない人にとって「ただのバカじゃん」って言われるのは当然なんだけど、ハマる人には共通の性質みたいなのがあるんです。それはどんな人なのか?なぜ、抜け出せなくなるのか?を今日はお伝えします。

ギャンブルへの入り口

ギャンブルを覚えたタイミングは、目標や夢を失った瞬間だった。なにもやることがない。夢を失い、目的も失い、ただただ過ぎていく時間。なにをしていても刺激がなく、面白みがない毎日。おそらく、刺激の矛先が「起業」や「人の役に立つ」みたいなのである人はここで「仲間と起業しよう!」とか「世を変えるようななにかを開発しよう!」ってなるし、友達づきあいが上手であれば、コミュニティを作ってみんなで遊んだり、なにかを作り上げたりしていくのでしょう。

「プロ野球選手になる」という目標を失った僕は、それまで野球しかしてこなかったから他の選択肢が思い浮かばず、野球を失った(厳密に言えば目の前の苦しみから逃げただけ)瞬間に人生終わったくらいに思っていたわけです。

おまけに性格的に団体が苦手でコミュニティもめんどくさい。友達づきあいは悪い。なにも考えたくない。

そんな僕にとって、1人でできて、刺激があって、なにも考えずにできて、お金も稼げるというパチンコ、パチスロはハマる要素満載でした。ちなみにパチンコやパチスロはギャンブルと言われるけど表向きの立ち位置は“遊技”。
玉やメダルを景品に交換できる遊技だけど、金を外で交換することで遊技という立ち位置を守っているわけです。そんなことはどうでもいい。お金を使いお金を得られるのであればそれはギャンブルだ。

こんな人がハマりやすい!

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僕はあっという間にギャンブルにハマったんだけど、ハマりやすい人はそれなりに特徴があります。こんな人は気をつけてください。そして今ハマっている人はそこを解消しない限りは抜け出せない可能性があります。

①刺激が欲しい

仕事がうまくいかない。彼氏や彼女からの優しさを感じられない。家事や育児に追われて余裕がない。いつも悩んでいる。精神的に後ろ向きな人はハマりやすいです。大当たりした刺激は、脳のドーパミンを刺激して快楽をもたらす。

ビギナーズラックがあると、さらにハマっていく。

②お金が欲しい

少ない金額がいきなり5万10万になる経験をしてしまうと、楽に稼げることを覚え働いて稼ぐなら遊んで稼ごうという気になります。
僕の最高は1玉が23万になったこと。一玉は当時等価交換で4円。4円が数時間で23万に変われば人はそれにハマっていきます。

③借金をギャンブルで返そうとする

ハマり出したらおしまい。借金してまでギャンブルをしようとします。ひどい時は、財布が空になるまで打ち続け、なくなったら身の回りにつけているものを売りにいく。お金を借りにいく。パチンコ屋近辺を見てみてください。必ずコンビニATM、消費者金融の無人契約機、質屋などが1つはあるはずです。

④ギャンブルを超える刺激が日常にない

悩みがあったり後ろ向きな環境にいたりすると、ギャンブルを超えるような刺激が日常にはありません。今会社を経営してわかりましたが、経営って刺激の連続。失敗も成功もいろんなことがありますが、一般的にはそんな刺激は日常に転がっていません。薬(薬物依存)もそうなんだろうけど、強烈な快楽物質を体験してしまうと他からの快楽がつまらなくなるのです。

⑤育ってきた環境がよくない

そもそも親がギャンブルしてた、友達にそういう人が多かったなど育ってきた環境も大きく関係します。

そんな感じでハマる人にはハマる人の特徴があって、一人暮らしのおじいちゃんおばあちゃんとか、定年後でやることのないおじいちゃんとかもハマって毎朝並んだりしてたりします。

まぁべつにいいんだけど、パチンコやパチスロって実は何のメリットもないんですよ。

パチンコ、パチスロ
百害あって一利得ずな理由

少ない金額で大きく勝てるチャンスがある。楽しいしいいじゃん!って思うんだけど、プロ以外には実は何のメリットもありません。
なぜか?それは、“その日のうちに交換作業が完了して明日に繋がることが何もない”からです。
つまり、一秒も一円も未来への投資にならないんです。「パチンコ雑誌の編集したい!」とか「YouTubeで動画あげてます!」とか「データ分析して勝率9割越えです!」とかっていう、プロや仕事としてるならそれは投資になりますが、それ以外はまったくもって無意味。

期待値はそれなりに高いのかもしれないけど、時間に対する対価は少ないし、打ち続けたことが明日何かに役立つか?といえばなにも役立ちません。時間もお金もなにも投資にはならないんです。ただの消費、浪費。しかも負ければさらに意味がない。

それに僕はまったく気付かず打ち続けていたし、勝ち分を借金の返済に充てるどころか買った分はまた次の勝負に使うから結局借金は減らないし。

そうやって抜け出せないドツボにハマっていたのです。

さて、その頃の僕の生活環境はどんなだったのか?当時付き合っていた彼女とのディープな話、借金がそのあとどうやって膨れ上がっていったのか?そんな話を次回したいと思います。

いつも読んでくださりありがとうございます。いろんなフィードバックがあって初めて自分と向き合える。自分を確認できる。 サポートしていただくことでさらに向き合えることができることに感謝です。