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Football Life vol.129

ブロツワフ市立競技場。

ポーランドの西部に位置し、欧州文化首都に指定されるほど歴史がある街ブロツワフにあるスタジアム。

僕が訪ねたのは2012年の日本代表の欧州遠征のときだった。日本代表はこの4日前に香川真司の一撃でフランスを破り勢いに乗っていた。

もしかしたら、ブラジル相手でも何かをやってくれるかも知れない。そんな期待に胸にパリから電車を乗り継いでドイツとの国境に近い古都へ足を踏み入れた。

しかし、結果は0-4。

面白いようにショートパスが回った序盤は「これ、あるんじゃない!?」と思わせる戦いぶりだったけれど前半12分、淡い期待は淡いままである現実に引き戻された。

ダビド・ルイスの縦パスがクリアミスからオスカルに渡り、中央へ流したパスに走り込んできたパウリーニョが25mはあろうかという距離から撃ち抜いてきた。

シンプルにゴールへ向かうサッカーの本質のようなものを痛感させられた瞬間だった。

アジアカップを制し、強豪との親善試合や予選でも圧倒的な強さを誇ったザックジャパンは、この試合を皮切りに世界との差を1年半くらいかけて痛みを伴いながら学ぶことになる。

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