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Football Life

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世界のどこへ行ってもサッカーはあります。こちらではボールを求めて訪れた国でのエピソードをお伝えしようと思います^^
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2021年3月の記事一覧

Football Life vol.138

スタディオン・カラジョルジェ。 1924年開場でもうすぐ100歳を迎えるセルビア第二の都市ノヴィ・サドにある多目的競技場。2013年に改修工事が行われて小さいながらも近代的なスタジアムに生まれ変わった。 スタジアムは街中にあってレストランやカフェが併設されていているから、どこが入り口だかよく分からない構造になっているけれど、ゆったりとした時間が流れている気がした。 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽

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Football Life vol.137

エスタジオ・ド・マラカナン。 1950年ブラジルW杯に向けて建造されたリオデジャネイロの巨大なサッカースタジアム。同大会決勝でブラジルがウルグアイに逆転負けを喫して開場早々に悲劇の舞台となってしまった。 僕が学生でサッカーのウンチクにハマったていたとき、マラカナンでの数々のエピソードを知るうちに死ぬまでに一度は行ってみたいスタジアムとだった。例えば「マラカナンの悲劇」とか、未だに破られていない神様ジーコが積み上げた333得点の記録とか。長い歴史の中で数々のゴールと熱狂を見

Football Life vol.136

エスタジオ・カステロン。 「大きな城」の愛称で呼ばれるエスタジオ・ゴヴェルナドール・プラーシド・カステロはブラジル北東部、フォルタレザにあるスタジアム。 この日はコンフェデ杯もうひとつの準決勝スペイン対イタリアの取材で訪ねた。直近のW杯王者同士の豪華な対決はPK戦にもつれ込む試合だったけれど、残念ながらスペクタクルな試合ではなかった。 個人的にはフッフォンやピルロ、シャビやカシージャスなど一時代を築いた名選手を撮ることができたことだけが記憶に残っている試合になった。

Football Life vol.135

エスタジオ・ミネイロン。 正式名称はエスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピントという舌を噛みそうな名前で、ミナスジェライス州を本拠地とするアトレチコ・ミネイロとクルゼイロのホームスタジアム。 1965年に開場して1997年には13万人を超す観客を収容した過去もある。自国開催のワールドカップに向けて改修がおこなわれて、62000人収容の近代的なスタジアムに生まれ変わっている。 この日はコンフェデレーションズカップ準決勝で地元ブラジルとウルグアイが顔を合わせた。スタ

Football Life vol.134

アレナ・ベルナンブーコ。 ブラジル北東部レシフェに新設されたスタジアム。地図をみると海沿いにある街だからスタジアムもビーチに近いのかと思いきや、内陸に15kmほど入ったところにある。 そして、治安が悪い。大都市のリオやサンパウロに比べて2倍も殺人事件が発生しているらしい。日本と比べたら、、ということで、僕が訪ねた2013年のコンフェデレーションズカップのときは警備がたくさん配置されていて心強かった。 一般的に警備の人たちはピリピリしているし、レンズを向けても知らんふりす

Football Life vol.133

エスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア。 ブラジルの首都にある国立競技場。1974年の開場当時は同国の英雄に因んで「エスタディオ・マネ・ガリンシャ」と呼ばれていた。 ポルトガル語で小鳥の意味のガリンシャと呼ばれた男は、幼少期に小児麻痺を患い背骨が曲がってしまったせいで左右の足の長さが違うハンデを負いながらも、ワールドカップに3度も出場した稀代のウインガーとして知られている。 開場から40年、ワールドカップとリオ五輪の会場に選ばれたことで7万人を収容する近代的なスタジアム

Football Life vol.132

埼玉スタジアム2002。 日韓W杯のために新設された63000人収容のサッカー専用スタジアム。個人的な意見だけれど、この規模では日本で一番サッカーが見やすいスタジアムだと思う。 それまでW杯予選といえば国立のイメージだったけれど、ジーコジャパン以来、ほとんどのW杯予選がおこなわれるようになった。 収容人数や立地を考えたら横浜国際が選ばれそうだけれど、埼スタになったのは当時の代表監督ジーコが気に入ったからだと聞いたことがあるけれど、もし本当ならジーコはやっぱり神様だと思う

Football Life vol.131

キング・アブドゥッラー・スタジアム。 ヨルダンの首都アンマンにある20000人収容の小さな多目的スタジアム。この日はブラジルW杯最終予選がおこなわれて、文字通り超満員の人が集まっていた。 立錐の余地もないスタンドは何度も見たことがあるし、近くに建つマンションとかアパートから観戦する人もいた。しかし、電線に列をなして留まるムクドリよろしく、金網によじ登る観戦スタイルは初体験。 日本なら問題になりそうな話だけれど、世界は広いなぁと感じた瞬間。 日本の引き分け以上で本戦出場

Football Life vol.130

スルタン・カーブース・スポーツコンプレックス。 国王の名前を冠したオマーンの首都マスカットにある国立競技場。 このときはブラジルW杯の最終予選での来訪で、マスカットは4年ぶり2回めだった。前回は酷暑の6月だったから、11月中旬に訪ねたこのときは多少はマシだった。 それでも日が暮れるまではとてもじゃないけれど、サッカーをするような気温ではない、と思っていたけれど、最近の日本は同じくらいの気温でもサッカーをやってる。 人類の適応力恐るべし。 ▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

Football Life vol.129

ブロツワフ市立競技場。 ポーランドの西部に位置し、欧州文化首都に指定されるほど歴史がある街ブロツワフにあるスタジアム。 僕が訪ねたのは2012年の日本代表の欧州遠征のときだった。日本代表はこの4日前に香川真司の一撃でフランスを破り勢いに乗っていた。 もしかしたら、ブラジル相手でも何かをやってくれるかも知れない。そんな期待に胸にパリから電車を乗り継いでドイツとの国境に近い古都へ足を踏み入れた。 しかし、結果は0-4。 面白いようにショートパスが回った序盤は「これ、ある

Football Life vol.128

サンコープ・スタジアム。 オーストラリア第三の都市ブリスベンにある100年の歴史を誇るスタジアム。フットボールといえばラグビーなお国柄だから、これまで数多くのラグビーの名勝負を見届けてきたはずだ。 2012年6月、この日はサッカーの試合が行われた。2年後に控えたブラジルW杯アジア最終予選の第3節。ホームで2連勝を飾ったザックジャパンに立ちはだかったのは2006年のドイツW杯以降、何度となく対戦してきたオーストラリアだった。 試合は不可解な判定もあり、1対1のドローだった

Football Life vol.127

スタッド・ドゥ・フランス。 パリの北郊サン・ドニにあり、その名の通りフランス代表のホームスタジアム。 サッカーとラグビーのワールドカップ決勝の舞台として知られ、2024年のパリ五輪でも使用が決定している。三大スポーツイベントのメイン会場となるスタジアムは世界で初だ。 大学生だった僕が仕事としてこの業界に携わりたいと思うキッカケになったのが1998年のワールドカップだった。ジダンが英雄になり、デシャンがトロフィーに口づけをした舞台。 僕がそんな聖地を訪ねたのは2012年

Football Life vol.126

フランケン・シュタディオン。 かつて交通の要衝として栄え今もなお中世の名残を残すニュルンベルクにある多目的スタジアム。 1928年に開場して程なくして、権力を掌握したナチ党の党大会が行われ「ヒトラー・ユーゲントの日」が開かれるなど戦乱に巻き込まれてしまった暗い歴史がある。 当時、所属していた清武弘嗣がお目当てで待ち構えていたら待ちくたびれた子どもがいい表情をしていたのでパチリ。 「人差し指舐めるなんておかしいぜ」 と言っていたかどうかは定かではない。 ▽△▽△▽△