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【読書記録】ほうかごがかり

2024年100冊目。

『Missing』や『断章のグリム』の甲田学人さんの新作。今回は学校の七不思議がテーマということでとても楽しみにしていました。

『Missing』のようなオノマトペを使った恐怖演出や『断章のグリム』のような痛みを感じる表現は控えめの印象でした。日常に怪異は侵食する過程は想像すると嫌な感じですが、主人公たちがパニックにならずに落ち着いて対処しているおかげかそこまで恐怖感は感じませんでした。

なので一巻を読んだ限りではこれまででもっともマイルドな甲田学人といった印象です。過去作で挫折した方が知り合いにもいますがそんな方でもこれなら読めるかもしれません。

啓があっさりと自分の担当をクリアしてしまいました。ラストの感じを見るに今後も啓が主人公となってさまざまな怪異に関わっていくようです。語り手が次々と変わるタイプではなさそうですね。ただ真絢の例があるので必ずしもといった感じもあります。

登場する怪異は元ネタがあるのでしょうか。ムラサキカガミは有名ですがまっかっかさんとかは知りませんでした。ここら辺も調べていきたいです。

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