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タトゥー当事者がタトゥーについて考えていること

夏になり、タトゥーを入れている人を街中で見かけることが増えた。
タトゥーに対する印象は、それが単なるファッションだとしてもかなり悪い。刺青=ヤクザという構図のもと、多くの浴場やプールが「タトゥーお断り」と明言している。また、ゲームセンターや競馬場等でも「露出を控えるように」注意書きがされていることがある。最近は条件付きでタトゥーを入れた者の入場を許可している浴場もあるが、まだまだマイノリティである。


タトゥーと差別

タトゥーを入れていると温泉に入れない、就職がかなり難しい、等多くのデメリットがある。これらのデメリットについて「差別だ!」と言う人がいる。「タトゥーで人を差別するのは、コロナを理由にしてアジア人を差別するのと同じ」等と言い出す者まで現れる始末。

馬鹿なのかと思う。こんな文章を書いている私もタトゥーやピアス等のボディ・モディフィケーション(以下BMと表記)を愛好しているのだが、そのデメリットについて差別だ、等と思ったことは全くない。

現代の日本においてタトゥーを入れることは、原則的に個人の自由意思に基づいた選択である。しかもその選択をわざわざする必要はどこにもない。
しかし、アジア人として生まれることは完全に不可抗力だ。
したがって、タトゥーで人を差別することと、コロナを理由としたアジア人差別は、根本的に異なっていると私は考える。

タトゥーを入れるという選択を自らしておいて、差別だと言い張るのはかなりおかしなことである。温泉に入れない、職業が見つからない、そういったデメリットは入れる前からわかっていた筈だ。 

低い知能指数との関係性

タトゥーを入れている人間は馬鹿だ、若しくはIQが低い、などとよく言われている。
私はタトゥーを入れているが、精神科で検査したIQは119だった。物凄く高いと言うわけではないが決して低い数値ではない。また、子供時代はかなり優秀な方だった。しかし私は、自分を引き合いに出して「タトゥーを入れている人間は低IQ」という通説を否定するつもりは全くない。

タトゥー率とIQの負の相関関係は、確実にあると私は考える。必ずしも軽度知的障害や境界知能というレベルでなくとも、タトゥーを含めたBM愛好者のIQは「低い傾向にある」だろう。

高いIQや学歴を必要とする職業は、タトゥーを許可していないことが大半である。例えばタトゥーの入った医者や銀行員などは見たことがない。逆にタトゥーを入れていても就ける職業の多くは、基本的に高いIQや学歴を一切必要としない。タトゥーを入れている人の多くは、学歴とは全く別のベクトルで生きている。

仮に東大を卒業していたとしても、タトゥーが入っていれば間違いなく就職は難しくなるだろう。アインシュタイン並に天才で、能力があればまた別かもしれないがそもそも高IQの人間はタトゥーを入れようとは思わないのかもしれない。

「タトゥーを入れる人間は低いIQを有する」と仮定すると、あることを考えなくてはならなくなる。それは「もし、タトゥーを入れることこそが常識的な行為だったら」という、パラレルワールドのようなものである。
タトゥーが社会的に奨励され、肌がまっさらな人間ははみ出し者扱い。ヤクザ、チンピラは完全にまっさら。タトゥーは社会への順応の印。ほぼありえない世界だが、そんな状況では低IQ者の方がタトゥーを忌避する傾向が見られるのではないだろうか。一般的に平均〜高IQ者の方が、低IQ者よりも社会に順応していこうという意思があるだろう。

タトゥーを入れることそのものが愚劣だというよりは、社会との関係性がタトゥーの性格を決定しているのである。だから、一般的な感覚では忌避されるタトゥーというものを、わざわざ好んで実際に入れる者には低IQが多いと思われる。特に日本の場合だ。欧米と比較すると入れている者はかなり少なく、デメリットも多いだろう (欧米ではタトゥーは普通だとよく言うが、決して印象が良いわけではないので語弊のなきよう)。


長い間このことについて書きたかったので、今私は非常に満足している。

閲覧ありがとうございました。

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