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俳句をちょっと(内藤丈草編)

おはようございます。

毎度お世話になっております。

つるです。


ヘッダー画像を、

みんなのフォトギャラリーより

お借りしています。

ありがとうございます。

蛙が俳句を詠むところを、

ねずみが見ているイラストの

ようです。かわいい。^^;


1冊の本を図書館で借りました。


『 新編 俳句の解釈と鑑賞事典 』

尾形 仂

(笠間書院)


分厚い本(685ページ)で、

俳句の始めから、

近代の俳句までを網羅した、

俳人紹介の本です。


一人の俳人を紹介したいと

思います。


内藤丈草(ないとうじょうそう)

(1662年 - 1704年)


江戸時代の俳人のようで、

松尾芭蕉のお弟子さんです。


早速、作品を見たいと思います。

言うまでもないかもしれません

けれども、

私の分かる範疇で

書かせていただきます。

悪しからずです。


大原や蝶の出て舞ふ朧月

(おおはらや

 ちょうのでてまう

 おぼろづき)


大原、と読んだときに、

すぐ

京都、

が浮かびましたが、

私の浅学では

それ以上の事は知らず。。

でも何となく惹かれる一句です。


自分を棚に上げてしまって

申してしまいますけれども、

俳句にせよ、短歌にせよ、

地名を詠みこむのは、

非常に難しいと思っています。


地名のことは分からなくても、

どことなく惹かれる句と

いうのがあって、

またその逆に、

地名のことが分からないので、

興味を示さない句というのも

あります。


丈草の句は前者でした。


どうして私の中で

それを選り分けているのかは、

説明しづらいのですけれども、

その俳句を声に出して読んだときの

音の調子なども関係がありそうです。

地名は漢字のことが多いので、

一句中での文字の見映えも

関わりがあるように

感じられます。


で、大原ですけれども、

解説によりますと、

京都市の地名で、

三千院、寂光院などがあり、

『平家物語』にも所縁(ゆかり)が

あるようです。


私などは、

大原、と言うと、

『 京都~、大原三千院~♪ 』

という歌のメロディが

浮かんできます。


何にせよ情緒の感じられる地名と

思われます。


要は、

大きく見立てた句の出だし、

と解します。


それに続けて、


蝶の出て舞ふ朧月


とあります。

大原という大きな見立てに対して、

のちの、七五も負けていないように

感じられます。

怖れながら、

並々ならぬ作者の力量を

感じます。

蝶、もしくは朧月など、

一見ありふれた表現、言葉の

ように思われるのですけれども、

こうして、

真正面からどんと詠まれますと、

小手先の技でない、

作者の本気が伺えるような、

そんな心地にされます。


ちなみに、お師匠さんである

松尾芭蕉の句も挙げておきたいと

思います。


夏の月御油より出でて赤坂や

(なつのつき

 ごゆよりいでて

 あかさかや)


これも、

私のあずかり知らぬ地名ですけれども、

実際に声に出して読んでみますと、

何とも小気味よい一句のように

思えたりします。


御油ってどこだろう。

そこより赤坂までとは、

どういう意味、背景が

あるのだろうと、

素人ながら興味が

湧いてくるのでした。


丈草の句は、

好きなものばかりで、

いくつか紹介したかったのですけれども、

もう1200文字を超えて

しまいましたので、

今回の記事はここまでと

いたします。


スキを一個でもいただけましたなら、

この記事を更新するつもりで

おります。

ゼロでしたら悲しいので

止めます。勝手御免です。^^;


それでは、拙い文章を

お読み下さりまして

ありがとうございました。


みなさまのご無事を

お祈り申し上げます。

どうぞご自愛の日々を。

失礼いたします。


       つる かく

お着物を買うための、 資金とさせていただきます。