桜島写真

結局金かと思ったらそうじゃないと気付いた

こんにちは。

鹿児島に住んでいるからか「12月にしては暖かいな」と毎日思っています、おつるです。

今回のテーマは「地方創生をめぐる現状と課題について」

んー、地方創生…

聞いたことある、ニュースとか選挙とかでよく聞くやつ…

ただ、説明しろと言われたら「地方を盛り上げて明るくする的な?」

と我ながら残念な回答しか出てこなかった。

地方創生とはそもそも何なのか、

地元鹿児島の現状と課題、そして地方創生の取り組みについてこの機会に知ろうと思う。


なんじゃらほい、「地方創生」

「地方創生」について調べるため、私は何の疑いもなくネットで検索をかけた。

その結果、地方創生とは、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策であることが分かった。

なるほど、分からん!

そこで、高校生以来約4年ぶりに三省堂の新明解国語辞典で「地方」を調べた。

地方:①人間生活にかかわりのある土地を何かの基準で区分した、それぞれの地域。②首都及びそれに準ずる大都市以外の土地。いなか。

なるほど。わかりやすい。

鹿児島は当たり前だが首都ではないし、どう頑張っても大都市とは言い難いまぎれもなく地方であると言えそうだ。

では、創生は?

創生については記載がなかった。

ないとは予想していなかったので少し驚いた。

仕方なく再びネットで調べると、

創生とは、「作り出すこと、初めて生み出すこと、初めて作ること。」という意味であることが分かった。

それぞれの意味が分かったところで改めて地方創生について考える。

地方創生の理念は2014年、第2次安部改造内閣の発足とともに提唱され、

同時に、「まち・ひと・しごと創生本部」が設置され、内閣の直属組織として地方創生を推進することになった。

地方創生の法的根拠は「まち・ひと・しごと創生法」であり(2014年11月28日制定)、それは通称「地方創生法」と呼ばれている。

まち・ひと・しごと創生法は、日本が直面している人口急減・超高齢化という課題に対して、政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することをビジョンとしている。

このビジョンの下、「活力ある日本社会」を維持するために4つの目標に向けた政策を進めているらしい。

以下、活力ある日本社会を維持するための4つの目標である。

①地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする
②地方への新しいひとの流れをつくる
③若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
④時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携する

地方創生_考え方

(出典:財務局 北陸財務局「地方創生ってどんな仕組み?」)

確かに、1つ目の目標である地方に仕事をつくり、安心して働けるようにすれば、東京圏への過度な人口集中を防ぐことができそうである。

では、これはどうやって実現するのだろうか?

地方への新しい人の流れをつくるということはどういうことなのだろうか?

若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるには?

時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守るとともに、地域と地域を連携するには?

目標が魅力的だからこそ目標を達成するためにどのような施策が地元鹿児島では設けらたのか調べてみることにした。

鹿児島での具体的な事例は?

鹿児島の事例としては鹿屋市 柳谷町内会(通称:「やねだん」)の事例がヒットした。

概要としては、行政に頼らない「むら」興しをキーワードに、住民自治、自治財源確保、還元活動を平成10年から17年継続して実施したとのこと。

自主財源確保に、土着菌や手作り加工品等の製造販売を行い、「焼酎やねだん」の製造販売では韓国まで輸出。自主財源の余剰金で85歳以上にボーナス を毎年支給。平成27年度には年間840万円の収入を確保に成功。

古民家を迎賓館にしたり、10年前からアーティストの移住受入を行うとともに「文化向上」と「子ども」をキーワードに集落が明るくなり、Uターンが始まる。その結果30 人増加(未就学児11人増)。

毎年5月の連休に約1週間、7人の芸術家の個展を中心に開催。9回終了し、 約3千人来訪。めったに見られない芸術を観るイベントを開催することで普段300人しか居住してない集落に約3000人訪れるという成果は素晴らしいと考える。

この事例は4つの目標のうち①地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする②地方への新しいひとの流れをつくるの2つを達成していると言えるではないだろうか?

行政に頼らない地域づくり

今回、地方創生について調べ、考えるうちに活力ある日本社会を維持するための4つの目標を知り、これらを達成するためには結局金が必要なのではと思っていた。

地方における安定した雇用を創出するにも、地域産業の振興において地方自治体がさらなる努力と創意工夫をするだけではより多くの雇用創出には限度があり、どうしても国からの交付金や補助金、助成金を頼ってしまうのではないかと考えた。

若い世代の結婚・出産・子育ての希望実現にせよ、金がなければ未来に希望が持てず結婚もしなければ出産も子育てもしないだろうと考えていた。

4つの目標に魅力を感じたがために「結局金なのかな…」とうしろ向きになっていたところに地元の施策と出会った。

先ほど紹介した鹿児島の鹿屋市の事例はたった300人しか居住していない集落の話であり、住民が主体となって行政に頼らず自ら稼ぐ地域づくりに成功した事例である。

自治公民館長をリーダーとして地域再生をあきらめず、公民館長自らがアイディアを出し、「からいも生産活動」(からいもはさつまいものこと)、土着菌の製造販売、焼酎「やねだん」の製造販売等で自主財源を確保に成功した。

この事例は行政の力がなくとも、地域が一致団結し同じ目標に向かって努力すれば地方創生につながることが証明できた事例だと考える。

地域が一致団結するには、何度も顔合わせて会話が必要になるだろう。

顔を何度も合わせ、言葉をたくさん交わす分だけ信頼関係が構築され、つながりが強くなり、安心して暮らせるまちづくりができるとともに活力のあるまちが生まれるのと考える。

「地方創生」

はじめは、よく耳にする意味の分からない言葉だったが、

意味が分かり、ビジョンを知り、成功例を見ると

地元も捨てたもんじゃないと改めて感じさせられ、

自分も地元を盛り上げるために何かしたいとエンジンをかけるには十分な言葉である。

まちおこしやみらおこし、地方創生について話し合うイベントを友達が定期的に開いている。

一度だけでも足を運び知見をひろげたいと思った。



 









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